カメラマンなんですが【うらみちお兄さん】 (ページ4)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:16,678 hit

4話ページ4

｢あ、他にはこのキャラとか｣

｢すごい髪型だね…片目隠してるし｣

｢てか高校生じゃん｣

｢秋刀魚好きのバレー部主将ですよ｣

｢なんか振れ幅すごいね｣

｢その位！貴方達の声は！広いんです！！｣

｢うん、分かったからほんと落ち着け｣

｢ﾊｯ転職しませんか？｣

｢しない｣

｢同じく｣

｢俺も考えてないかな｣

｢はぁ…じゃあせめて録音させてくれませんか？｣

｢何をだよ｣

｢目覚ましにセットしたいので｣

｢今のじゃ起きられないのか？｣

｢いや、大学時代にとった声じゃ流石に飽きが来て｣

｢大学時代…待ってまだアレとってるってこと？｣

｢当たり前じゃないですか
いい声で起きられて幸せです｣

｢なんか複雑
なんなら毎朝俺が起こしてｸﾞﾌｯ
なんすか2人して！｣

｢いや、今無性に兎原の脇腹を殴りたくなった｣

｢俺も足を蹴りたい気分だったから｣

｢2人して…｣

｢…まぁ私としては有難いですけど｣

｢はぁ？｣

｢正気かお前｣

｢正気ですよ
朝イチから良い声が聞けるとか最高じゃないですか｣

｢…なんか此奴声の事となると見境ないな｣

｢大学時代より酷くなってますよこれ｣

｢電話くらいで騒ぎすぎじゃないですか？｣

｢…兎原、お前電話で起こすつもりだったのか？｣

｢えっ、いや、あはは…｣

｢A、なら録音でもいいんじゃないか？｣

｢さっきからそう言ってるんですけど｣

｢でもここじゃ録れないだろ｣

｢じゃあ家来てくれますか？｣

｢おー、いいよ｣

｢やったー｣

｢いや待て待て｣

｢A、お前はもう少し危機感を持て｣

｢兎原みたいなやつ1人で家にあげてみろ
お前即食われるぞ｣

｢そんな大袈裟な…｣

｢そーっすよ！｣

｢じゃあ俺もお前の言ってたキャラのこと知りたいから漫画貸してくれるか？｣

｢勿論です！会社で渡していいですか？｣

｢悪いから取りに行かせてもらうよ｣

｢じゃあいつ取りに来れますか？｣

｢今からで｣

｢熊谷、何お前も｣

｢よく考えてください
兎原1人で家にあげるのと、俺がついて行くの
どっちが安全ですか？｣

｢そりゃ後者だけど…｣

｢でしょう。声に関して諦めることは無いでしょうし、こっちが折れた方早いんです｣

｢…それもそう…なのか？｣

｢そうです｣

｢なんなら表田さんも来ませんか？｣

｢そんなに押しかけて迷惑じゃ｣

｢ないです。むしろお願いします｣

結局表田さんも家に来て飲み直し、しっかりと音声を録音させてもらい解散となった。