紳士の仮面のその下は��【占い師】 ページ3
・
彼の優しい問いかけで、自然と涙があふれてくる
「どうしてイライさんは私にキスしてくれないの…？」
「…」
イライはAの涙を１つずつ優しく指で拭いながらつぶやいた
「…ごめんね、Aを不安にさせてしまったかな…」
なだめるような彼の態度に、私の我慢は爆発した
「私、イライさんが思ってるより子供じゃないですっ…！それに、私…イライさんのことだんだん大好きになっていくから、ぎゅっとされるだけじゃ足りないよ………」
勢い任せに出た大胆な発言に気づかず、Aはめそめそと涙を流すが、涙を拭ってくれていた指はどこかへ消えた
…顔を上げると、イライは顔を抑え上を向いていた
「…イライさん…？」
「それは、反則だよ……」
言葉と同時に、腕を引かれ彼の胸へと飛び込んだ
息が苦しくなるほどにぎゅうっと回された彼の悩ましそうな腕に、鼓動が高鳴る
「君があまりにも純粋で無垢だから、…その、格好悪くてすまないが、タイミングがわからなかったんだ。」
「え……」
意外な告白に、パッと顔を上げる。
すると目の前には布を取り払った彼の宝石のような瞳が私を貫いた
熱を帯びたイライの視線から、目がそらせない
・
・
そして何も言葉を発することなく
イライはAの顎を少し上に傾け、優しく唇を落とした
・
「…どうかな？」
恥ずかしそうにイライは私を見る
「…えっ…と、」
急な展開についていけず羞恥のせいか目に涙がじんわり浮かぶ
まだ感触が残る自身の唇に指をそわせ、本当にキスしたんだと実感する
「…ねぇ、それ、誘ってるの…？」
私の返事を待つことはなく、イライは私の唇を奪うように重ねた
「んっ……む、っ…！まっ…て」
角度を変え啄ばむように何度も何度も唇を奪われる
「今のは君が悪い…。」
部屋に響く控えめなリップ音に、頭がクラクラする
両手は彼の指に絡みとられ、壁に追いやられた私の身体は逃げ場のない状況で、心臓が破裂しそうだ
・
ちゅ…と音を立て唇をそっと離したイライは、少し濡れたAの唇に指を這わせる
「今日は、ここをたっぷり愛でてあげないとね。」
そう言って私の唇へ軽くキスをする
「まっ…まって…！」
「ううん、待たない。」
彼は艶やかに笑うと、目を細め私の唇を再び奪う
回数を重ねるごとに深くなる口付けに、立たなくなった腰をイライは絡め取るように抱き寄せた
・
窓の外の満月は月光を、私達を祝福するかのように照らしていた
月光下のワルツ� 撻螢奪僉次暸�←紳士の仮面のその下は�◆收蠅せ奸�
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虫眼鏡(プロフ) - ぽむちゃんさん» ありがとうございます、リッパーとジョゼフと一緒にアフタヌーンティーをする話がみたいです…！ (2019年8月11日 19時) (
レス) id: fbf6ffc701 (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - えっと、ケンカップルとか、溺愛とか読みたいです… (2019年8月8日 18時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃん(プロフ) - setuna7014さん» コメントありがとうございます！ナワーブ君かしこまりました！もし読みたいシチュエーションございましたら、またコメントの方へ教えてくださると嬉しいです！特になければそれでも大丈夫です('ω') (2019年8月8日 15時) (レス) id: 220fc1050f (このIDを非表示/違反報告)
ゆにゃ(プロフ) - ぽむちゃんさん» ぽむちゃん様、リクエストの期待通りな物を作って頂き有難うございます…!!すっごくすっごくキュンとさせられました(*´ω｀*)有難うございました！ (2019年8月8日 15時) (レス) id: f90955ba8c (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃん(プロフ) - 虫眼鏡さん» コメントありがとうございます！ぜひぜひ、リクエストしていってください！！ (2019年8月8日 15時) (レス) id: 220fc1050f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむちゃん | 作成日時：2019年8月2日 18時
