月光下のワルツ� 撻螢奪僉次� ページ4
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「わぁ…！とっても綺麗……」
目の前に広がる景色に思わずうっとりする
木々に隠されたようにそこにある湖は、月の光を反射して細やかな粒子を放っているようだった
「私もここを見つけたときは、びっくりしました。荘園の近くにこんな綺麗な場所があったなんてねぇ。」
空を見上げていたリッパーは、言い終えると私の方へ向きつぶやいた
「あなたに1番に見せたかったんです。」
『1番』という響きに、単純ながらもとても嬉しく感じた
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しばらく続いた沈黙を破るように、リッパーは私の前へおもむろに片膝をつき手を差し伸べた
「どうですか。私と少し、踊りませんか？」
まさかの提案に、少し慌ててしまう
「で、でも私…ダンスとか下手だしステップとか何も知らなくてっ…
リッパーは私の言葉の続きを遮るかのように、手を取り腰へと手を回す
「いいのです、それでも。
…ダンスは楽しむことが1番ですから。」
仮面の上からは顔は見えないが、微笑んでいるであろう声音で私を諭す
そして、一歩…ゆっくりとまた一歩、ステップを踏んでいく
私は彼のステップを見よう見真似で追って行く
「さすが、Aさんは飲み込みがはやい。」
「リッパーさんのリードが上手いんですっ…」
軽く口を尖らす私を見て、彼はふふっと笑った
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「荘園に来て、私は…こんなに幸せな気持ちになるとは思ってもみなかった。」
リッパーは脚を止め、私の顔をその両手で包み込んだ
「ハンターという立場で皆さんをゲームとはいえ傷つけてしまう立場であったので…」
切ない声音でリッパーはつぶやく
…そうだ。彼はハンターである。
彼の優しい性格を誰よりも知っているゆえに、ハンターという立場がどれだけ重荷になっているかよく理解できる
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「さて、湿っぽい話は終わりにしましょうか。」
微笑む彼の姿に、胸がきゅうっとなる
そして気づいた時には、私は彼を抱きしめていた
「私、リッパーさんが優しい人だってわかってます。
私を触れる時には必ず刃が当たらないようにしてくれるし、いつだって私の欲しい言葉をくれるじゃないですか…
だから、どんなあなたでも怖くない…です」
拙くて幼くて…
彼へ感謝の言葉を能弁に語りたいはずなのに、胸の苦しさがじゃまをする
ただ、大好きだけじゃたりないということだけは確かであった
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「…今日のAさんは、とてもセンチメンタルの様ですね」
リッパーは私の身体を空高く抱き上げた
月光下のワルツ�◆撻螢奪僉次暸�←紳士の仮面のその下は��【占い師】
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虫眼鏡(プロフ) - ぽむちゃんさん» ありがとうございます、リッパーとジョゼフと一緒にアフタヌーンティーをする話がみたいです…！ (2019年8月11日 19時) (
レス) id: fbf6ffc701 (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - えっと、ケンカップルとか、溺愛とか読みたいです… (2019年8月8日 18時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃん(プロフ) - setuna7014さん» コメントありがとうございます！ナワーブ君かしこまりました！もし読みたいシチュエーションございましたら、またコメントの方へ教えてくださると嬉しいです！特になければそれでも大丈夫です('ω') (2019年8月8日 15時) (レス) id: 220fc1050f (このIDを非表示/違反報告)
ゆにゃ(プロフ) - ぽむちゃんさん» ぽむちゃん様、リクエストの期待通りな物を作って頂き有難うございます…!!すっごくすっごくキュンとさせられました(*´ω｀*)有難うございました！ (2019年8月8日 15時) (レス) id: f90955ba8c (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃん(プロフ) - 虫眼鏡さん» コメントありがとうございます！ぜひぜひ、リクエストしていってください！！ (2019年8月8日 15時) (レス) id: 220fc1050f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむちゃん | 作成日時：2019年8月2日 18時
