紳士の仮面のその下は�◆收蠅せ奸� ページ2
・
月が高く昇る頃、私は扉をノックした
「…イライさん、Aです。」
私の心臓はこれまでにないくらいバクバクと音を上げていた。
(気合い入ってるのバレバレだし、イライさんなんていうかな…)
・
・
心の準備ができぬまま、目の前の扉がゆっくりと開いた
イライは目の前の恋人の姿に驚いたのか、感嘆の声をあげる
「…僕のためだと思うと、悩ましいよ。…
さ、今夜は僕にエスコートさせてもらえるかな？」
イライは手を差し出し、私へ微笑みかける
「は、はいっ…！」
緊張で上ずる声にイライは少し笑うと、私の手を取り椅子まで案内した
引かれた椅子に腰をかけ、イライも対に腰掛ける。
目の前に置かれた紅茶とお菓子をつまみながら、今日のゲームのことや荘園の皆の間で流行っている噂話をした
・
・
絶えず出てくる話題に一区切りついた後、イライは唐突に私に問いかけた
「それで、今日はどうしたの？」
質問の意図は、私の服装のことだろう
「えっと……その、ウィラさんにしてもらったの。」
「よく似合っているよ。何時もの可愛らしいAも好きだけど、今日のような艶のある服装も似合っている。」
そう言いAの服装をまじまじと見つめる
ウィラから借りた服は、レース調のワンピースだった。身体のラインを強調するようなデザインだが、露出も控えめでどこか上品さが漂っている。
「そんなに見られると、恥ずかしい…」
「僕の恋人はこんなに美しいんだって、誰かに自慢したくなるくらいだよ。」
イライはカップを置き、席を立つと私の目の前でしゃがんだ
「帰したくなくなるなぁ。」
「えっ！？」
私の身体は一気に熱を帯びた
言葉の真意を確かめるにはあまりにも恥ずかしく、彼の次の言葉を待った
「そろそろ、部屋まで送っていくよ。」
イライの小石を投げたかの様な提案を聞き時計を見ると、午前2時にさしかかろうとしていた
会話に夢中になりすぎて2時間も経っていたとは思わず、焦りが生まれる
(まだキスしてないのに…！)
ウィラから借りた勝負服に目を向け、鏡に映る化粧が施された私の顔………。うん、
…今日しかない！
・
・
「ま、まってっ…！」
扉を開けようとした彼の背後から手を回し抱きついた
驚いたのか、イライは石の様に身体を固くする
…沈黙が訪れる
・
・
「今日のAはやけに積極的だけど…」
イライは身体をくるりと回し私の方へ向く
「何か隠してる…？」
紳士の仮面のその下は��【占い師】→←紳士の仮面のその下は� 收蠅せ奸�
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虫眼鏡(プロフ) - ぽむちゃんさん» ありがとうございます、リッパーとジョゼフと一緒にアフタヌーンティーをする話がみたいです…！ (2019年8月11日 19時) (
レス) id: fbf6ffc701 (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - えっと、ケンカップルとか、溺愛とか読みたいです… (2019年8月8日 18時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃん(プロフ) - setuna7014さん» コメントありがとうございます！ナワーブ君かしこまりました！もし読みたいシチュエーションございましたら、またコメントの方へ教えてくださると嬉しいです！特になければそれでも大丈夫です('ω') (2019年8月8日 15時) (レス) id: 220fc1050f (このIDを非表示/違反報告)
ゆにゃ(プロフ) - ぽむちゃんさん» ぽむちゃん様、リクエストの期待通りな物を作って頂き有難うございます…!!すっごくすっごくキュンとさせられました(*´ω｀*)有難うございました！ (2019年8月8日 15時) (レス) id: f90955ba8c (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃん(プロフ) - 虫眼鏡さん» コメントありがとうございます！ぜひぜひ、リクエストしていってください！！ (2019年8月8日 15時) (レス) id: 220fc1050f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽむちゃん | 作成日時：2019年8月2日 18時
