57.救世主 ページ11
阿修羅を憑依させたトウマとエマが剣を振りかざし、空亡に斬りかかった。
アキノリは両手で五芒星を描き、妖力を空亡にぶつける。
空亡がひるんで、攻撃をする手を緩めた。
その瞬間、ナツメが3人に向かって叫んだ。
上空を見ると、ナツメが作り出した光弾が、空を覆い尽くしていた。
「玄冬！白秋！よくぞここまでわらわについてきてくれた！あとは任せよ！」
言い終わるが否や、ナツメが空亡に向かって大量の光弾を一斉に飛ばした。
光弾はまっすぐに空亡に向かって行って、見事に空亡に命中した。
「やったのか⁉︎」
「妖力はだいぶ弱まってるよ」
「やったぁ‼︎俺たちの勝利だ‼︎」
トウマの言葉にエマが答えると、それを聞いたアキノリが小さくガッツポーズを決める。エマが安心したように息をついたその時、背後から光線がアキノリ達目掛けて飛んできた。
間一髪、朱雀がかわす事ができたため、アキノリは無事だったが、光線に当たってしまったトウマが地上に落下していった。
「トウマー‼︎」
トウマを助けようと、地上に飛んで行こうとすると、空亡の光線がエマに向かって放たれた。
とっさに近くまで行った朱雀が、エマの襟首をくわえた。
光線はさくら元町に直撃し、町の一部分が消えてしまった。
「町が…」
「あの攻撃を全て吸収したのか…？」
エマが口元を手で覆って愕然とする。
そんな中、ナツメが拳を震わせて空亡を睨み据え、空亡に向かって攻撃をしようとしたが、空亡の胸元から剣のように鋭い物体が飛び出した。
ナツメは勢いのまま、止まることができなかった。ザクッと言う音と共に、空亡が誰かの身体を貫いた。
ナツメは目を丸くして、自分の目の前にいる人物に目を向ける。
酒呑童子がナツメを庇ったのだった。
酒呑童子は自身の身体を貫いた物体を、手刀を使い叩き落とした。
酒呑童子は傷口を片手で覆った。
「これは姫の問題であり…なるべく干渉はしないようにしていたが、貴様に一太刀でも入れないと俺の気が済まない‼︎」
酒呑童子の脳内をよぎるのは、空亡に取り憑かれていた自身の部下の姿だった。
ナツメを庇うようにして空亡の前に立っている酒呑童子に対して、空亡が苛立ったように唸り声を轟かせた。
2人が身構えるのと同時に、空亡が光線を発射。アキノリとエマが空亡の攻撃から2人を守るため、結界で防御をし、空亡の攻撃を押し返す事ができたのであった。
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加奈子(プロフ) - 星野結花さん» ありがとうございます！ (2019年12月1日 21時) (
レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
星野結花 - この小説すご〜く好きです!これからも頑張って下さい!応援しています(*^_^*) (2019年12月1日 10時) (レス) id: 09968e6ae8 (このIDを非表示/違反報告)
加奈子(プロフ) - りんねさん» 楽しんでいただけて幸いです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 妖怪ウォッチもイナズマイレブンも大好きだから見てて楽しいです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: e73a160d29 (このIDを非表示/違反報告)
コロニャん - 返信ありがとうございました！ (2019年6月8日 13時) (レス) id: d3d7c71152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加奈子 | 作成日時：2019年4月4日 19時
