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44 少年の想望 ※回想シーンみたいですが、少年の言葉だと受け取ってください ページ5

笹原Aと出会ったことを話した

その後一度も会わなかったことも


だが、もう忘れた方が良いのだろうかと思い始めた頃、

僕は彼女と久しぶりに会う事でできた



それは病院(前編、第9話参照)



母さんは嫌いだった

兄さん以外の唯一の親族、尚且つこれでも母親...


貧血で入院したと聞きお見舞いへと赴いていた時だった

不本意だが...お見舞いには行かないと...


そこで、すれ違ったのが彼女だった

直ぐに気付いた

あの時の彼女だったと



しかし、僕はその時にはもう手遅れだったのだ

会ってはならない

そんな僕に成り下がってしまったのだ

まるで、悍ましい何かのような



理由は兄さんがとある人物と接触したことから始まった

接触した人物は今回の事件にも関係する、薬の持ち主


彼は僕たちを″愛したい″と言った

それが事の始まり

そして元には戻れない終焉


彼に出会ったことで、



―――僕らの手はとても黒く染まってしまったのだ―――





それなのに、僕はまた彼女に会ってしまった

同じ学校だったのだ

あの日、偶々僕はAに告白する人が居ると聞いた(前編、第23話参照)

まず、同じ学校だという事に驚いた


なんせ僕らは悪人

学校はほぼ不登校だったため、気付けなかったのだろう

そして僕はその告白現場を見ていた


彼女が危ない目に遭いそうだったにもかかわらず、僕は助けに行けなかった

僕が彼女に会う資格はないと思ったからだ


そんな僕の目の前で、美門翼という子に助けられたAは抱きしめられ


泣いていた


場所を変わりたいという羨望と僕ではないことの妬ましさが混ざり合った感情が渦巻く

だが、ここで勝ったのは妬ましさの方だった


そして僕は思ってしまった



彼女を力ずくで僕のモノ(・・)にしたいと



そして僕はそれを兄さんに相談した

それが事件の発端だった


彼女の身がこんなにも危険に晒されるとは思わなかった

ただ、彼女に僕の事を見て欲しかっただけだったのに




どこで間違えたのだろうか



それは僕が彼女を好きな事自体間違っていたのだろうか



それとも、今の家族に生まれてきたことなのだろうか






そんな考えが僕を捉えて離さない

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?かなかな - 美門君落ちがいいです (2021年11月13日 15時) (レス) id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - みんな落ち希望でございます! (2019年8月25日 10時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
bigaru(プロフ) - 翼落ち希望 (2019年8月25日 0時) (レス) id: d7acb4305f (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 個人的には夢主ちゃんはみんなと結ばれてほしいです!!すごい面白いですね!続きが読める事を楽しみに待ってます! (2019年8月14日 15時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 面白すぎて…死ぬ……私的には、翼と結ばれてほしい!…けど、黒木が怖そう…(ガクガクブルブル) (2019年7月8日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧椛 | 作者ホームページ:http://*  
作成日時:2019年5月3日 22時

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