検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:39,396 hit

ページ2

「貴方も学生だったような。僕も行っていいですか? ただここにいても利はありませんし」
「あぁ、いいぜ」
「では、当然行きますよね、クロ?」
「お……オレはここを警備してっから……いってらっしゃい」
「行きますよ」
「拒否権……」
「ありません」


あまり離れるとまずいと判明したばかりでしょうと呟きながら猫姿のクロをひょいと拾いました。





灰塵(ジン)、そこらに舞ってますね。普通の人には見えないんですか?」
「吸血鬼と主人(イヴ)にしか基本的には見えないのじゃ。灰塵(ジン)につかれた人間も夢遊病か何かのように見えているじゃろうな」


ヒューの説明はありがたいです。何せ相棒が説明を面倒がってしませんから。


「まあC3などは灰塵(ジン)が見える機械を作ったようじゃが……」
「じゃああの眼鏡とかはひょっとしたら……」


辺りを見渡すと、道の端で灰塵(ジン)が群がってました。武器を取り出し、灰塵(ジン)を払います。灰塵(ジン)に群がられていたのは、見覚えのある、髪を伸ばした女児。


「あ、御園の家の双子の……」
「あっ、城田真昼!」
「一人ですか? ……ええと」
「ユリー」
「そちらでしたか」


鉄がユリーの頭に優しく手を置き、


「ガキが一人で夜出歩いたらあぶねーぞ。この辺吸血鬼が出るからな、送ってやる」
「危ないのは確かですが、その子も吸血鬼ですよ」


鉄は親切ですね。


「一人で出てきたんだけど、灰塵(ジン)に囲まれて動けなくなっちゃったの……おうち以外では血は飲んじゃだめってリリイに言われてるから……」
「……ユリー達は普段、食事はどうしてるんですか?」
「──? 血のこと? 有栖院のメイドさんたちにもらうよ」


ユリーは何でもないことを説明するように言います。


「お腹が空いちゃったら、家のこととかお手伝いして、そのお礼にって少し血を飲ませてもらえるんだよ」

〃→←有栖院家にようこそ


ラッキーアイテム

革ベルト


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
251人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

和菓子(プロフ) - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2020年6月4日 8時) (レス) id: 2236ede8ed (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます!!過去編を追加したのち、続編に行こうと思っておりますので、もうしばらくお待ちいただければ…(^-^; (2019年3月8日 20時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 面白かったです。更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2019年3月8日 9時) (レス) id: 4b5b414424 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮(プロフ) - ナナシさん» 遅くなってすみません、嬉しいお言葉ありがとうございます! (2019年2月4日 16時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - 更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2019年2月3日 18時) (レス) id: a2191ef094 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅葉蓮 | 作成日時:2018年5月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。