〃 ページ27
「……あぁ、なるほど。それは助かりました、ありがとうございます。クロが全然説明しないので、色々聞きたいことが……」
「……まず私のお願いからきいていただけますか？ 私もタダで脱いだつもりはありませんから」
「押し売りって言うんですよ、それ」
大きな扉を閉める音が響きます。先までの和やかな空気を一気に塗り替えるように、有栖院御園が制服の襟を外側に引っ張って首周辺の肌を露出させながら、リリイの名前を呼びました。
蝶が首元にとまり、血を飲みます。鎖が彼らを繋ぎます。足を組んで椅子に座り険しい顔をした有栖院御園と、淑やかに微笑みながら鎌を持つリリイ。
「……城田真昼。その猫を僕によこせ」
「は？」
「イエス以外の返答は却下だ」
振られる鎌にとっさに屈むと、後ろの壁に大きなヒビが入ります。クロも僕と同じように屈んでいます。
「できれば私も平和的な手段でいきたいんです。私たちの“お願い”きいていただけますよ……ね？」
また振られる鎌に、逃げ出します。いや逃げても何にもならないんですが、この状況で話し合いなどできそうにありませんし、刀を出したら本格的に戦闘になってしまいます。
「そんな好戦的な奴じゃないはずだけどなー……？ まあ人は変わるしな？ これだから向き合えねーんだ……」
「なんか予想と違うんですけど？ 話の流れが」
走ります。走って走って、目の前にある扉を押し開きます。そこは、壁にも床にも落書きがされていて、おもちゃがたくさん転がっていました。そして、たくさんの幼い子供達。
ああ、ダメだ。粟田口を思い出してしまいます。兄弟が多い故に、より苦しめられた彼らのことを。
気配を感じ振り返ると、
「……この子達は私の
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミナ(プロフ) - 紅葉蓮＊文才ほしいさん» 長々とありがとうございました、 (2017年12月28日 17時) (
レス) id: 2587896c62 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文才ほしい(プロフ) - ミナさん» 体躯→宗三左文字ベース。城田真昼よりは身長が高く、宗三左文字よりは低い。細身で刻印のようなアザがある という感じの設定になっています。 (2017年12月28日 16時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文才ほしい(プロフ) - ミナさん» そうですね、現段階では目→宗三左文字ベース。同じ色、雰囲気 顔立ち→宗三左文字ベース。いくらか年相応に幼くになっている 髪→城田真昼ベース。城田真昼に比べ前髪は長め (2017年12月28日 16時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 紅葉蓮＊文才ほしいさん» 返答ありがとうございます、よろしければベースはどちらだとか、ここはこっちの要素だとか、髪型はどうとかそういった設定を出していただけると嬉しいです。ご検討おねがいします (2017年12月28日 15時) (レス) id: 2587896c62 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文才ほしい(プロフ) - ミナさん» 両方混ざってます。 (2017年12月28日 15時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅葉蓮 | 作成日時：2017年8月24日 20時
