9、私が、日本代表 ページ10
道成「A。」
貴女「?」
道成「お前とまた同じフィールドに立てるように頑張るから…お前も、しっかりな。」
貴女「キャプテン…」
道成は怪我をしてFFの決勝戦でみんなと、Aと共にフィールドに立つことができなかった。
___悔しいんだ。…せっかくお前ともまたサッカーができるようになったのに…俺も、お前たちと一緒に戦いたかったよ…
自分の前でだけ悔しいと本音を言ってくれた道成に、Aはこう約束した。
「私はずっと待ってます。キャプテンがまたフィールドに立てる時をずっと。焦らないでいいんです。私たちはいつでも待ってますよ。だからその時は、一緒にまたサッカーしましょう」
その約束を、道成は胸に刻んでいるのだ。
Aはそれに気づいて嬉しくなった。
貴女「はい!私…精一杯頑張ります‼」
海腹「A、おめでとう!唯一の女子選手だよ!Aのサッカーで、女子だってやるんだってとこ、世界に見せてあげて!」
貴女「うん!」
Aは決意した。
密かに本当に私がジャパンでいいのかと思っていたりもしたが、もう迷わない。
選ばれなかった人たちの思いを背負って、私は戦う。
こんなに信じてくれる人たちの為にも。
ジャパンの重み…たくさんの人の気持ちを私は、絶対忘れない。
私が、日本代表なんだから。
明日人「A!一緒に頑張ろう!」
貴女「おー!」
万作「今回はお前も俺と同じDFか。…足を引っ張るなよ。」
憎まれ口を叩きつつ、万作の顔は嬉しそうだった。
貴女「万作もね!同じDFとして、負けないよ!」
氷浦「よし!じゃあ行くか!」
綺麗な青が目立つイナズマジャパンのユニフォームに着替え、フィールドへ歩く。
イナズマジャパンの一員として横一列に並ぶ。
頼もしい顔つきのメンバーと同じ舞台に立ち、自分が本当にイナズマジャパンなんだという実感が湧いてくる。
この人たちとイナズマジャパンなんだな。私。
一人知らない人はいるけど、このイナズマジャパン、きっとすごいチームになる。
Aはそう確信した。
こんなにすごい人たちと一緒にフィールドに立てることが、Aは誇らしかった。
みんなと、大好きなサッカーで、「てっぺん」を、目指していくんだ。
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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年5月27日 23時