49、不審な動き ページ50
その後は次に戦うオーストラリア代表の試合映像を見るために集められたイナズマジャパン。
趙金雲がモニターのリモコンを押すと、モニターに映ったのはナターシャだった。
突然のナターシャのドアップに、一同は驚いていた。
それから、その後ろでハワイ気分を味わっているかのような趙金雲の姿も。
慌てて趙金雲は映像を消した。
趙金雲「おっとこれは、ナターシャとハワイアンセンターに行った時の映像でした。」
剛陣「間違えてんじゃねーよ!」
責められた途端笑い出す趙金雲。
趙金雲「実はですね、オーストラリア代表の映像は、手に入らなかったんですよ」
「ええ⁉」と、驚くAたち。
風丸「それじゃあミーティングは…⁉」
趙金雲「無理ですねえ。ということで、本日は解散でーす!」
そう言ってすぐに出ていってしまった趙金雲。久遠コーチも黙ってその場を後にした。
灰崎「チッ。相変わらず適当な野郎だぜ」
無いなら無いって早く言えば良かったのに…もったいぶるなあ監督は。
坂野上「どうしましょうか、円堂さん」
円堂「情報がないなら仕方ないな!各自、課題を克服する特訓だ!」
…というわけで、他のみんなもその場で解散となった。
貴女「ナターシャさん相変わらず色っぽかったですね」
剛陣「お前そこ気にしてたのか?」
他と視点が少し(?)ズレていたA。
Aも練習に行こうとすると…
貴女「…鬼道さん?」
扉の前で鬼道が立ち止まっていた。
何か見てる?
鬼道の目線を追ってみると、円堂と一緒に歩いていく一星の姿。
貴女「…円堂さんと一星くんがどうかしたんですか?」
鬼道「…Aか。いや…特には」
特にはって感じじゃないような…。一星くんのことが知りたいのかな?
貴女「一星くん、凄く頑張ってますよね。昨日も夜遅くまで練習してたみたいですし…」
鬼道「…俺には一星のことはまだよくわからない」
貴女「みんなと仲良くなれて良かったって言ってましたよ。昨日円堂さんの部屋に行ったみたいですし、もっと仲良くなりたいと思うんです」
鬼道「…そうだろうか」
貴女「私のところにも来てくれましたよ。鬼道さんのところにも来そうですね」
鬼道「…その時、一星に何か不審な動きは無かったか」
貴女「不審な動き?」
鬼道「いや、質問を変えよう。…A、お前は何か感じなかったか?韓国戦で…」
貴女「えっ…?」
鬼道の鋭い質問に、心臓がどきりと跳ねた。
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅葉 | 作成日時:2019年5月27日 23時