17、今の私たちじゃ ページ18
風丸「嘲笑いにきたのか?」
クラリオ「今の日本は以前とは全く違うようだ。本物の戦士の目になっている。良い兆候だ。」
鬼道「高みの見物か」
クラリオ「正直そのつもりだった。しかし、考えが変わった。私は昨日、日本の「ある選手」の練習を見てしまったのだ」
夜のグラウンドにて、その誰かのプレイがクラリオを驚愕させたという。日本のレベルが、彼ら世界のトップに迫りつつあるのを感じたそうだ。
鬼道「誰のことだ?」
貴女「…?」
誰だろ…気になるな。
このクラリオさんがそこまで言うんだから、よっぽど凄いに違いない。
クラリオ「ふふ…そうか。気づいていないのか」
クラリオは答えることなく立ち去ろうとした。
貴女「…⁉」
その際、Aはビクッと肩を上げた。
クラリオが一瞬自分の方を見た気がしたからだ。
貴女(…ま、まさかね)
流石に自意識過剰ということにしておいた。
クラリオの去っていく姿をA達は最後まで見届けていた。
みんな言葉を失っていた。
円堂「みんなどうした!すごいプレイを見たくらいでびびっちまったのか⁉」
円堂だけは前向きだ。
万作「あれを見てびびらない奴がいるんですか…?」
吉良「はっ。だから何だってんだよ。あの程度…」
灰崎「口だけなら何とでも吠えられる。今の俺たちにはそれに対抗できる実力がない。」
貴女「……」
その通りだ。
今の私たちじゃクラリオさんに勝てないことはわかってた。
わかってたけど、予想以上だ。
あれが、世界のレベル。
19人がかりでも止められなかった。
…これが、今の私たちの実力。
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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年5月27日 23時