11話 アイツが着いてる ページ12
A視点
そういえば、あの食堂の奥で見つけたダミーの銃弾、ケイジさんに見せてみようかな。
俺らみたいな一般人よか全然詳しいっしょ、そういうの。
A「ケイジさん。」
ケイジ「Aくん。もう大丈夫なのかい?」
A「あぁ…大丈夫です。その節はホントに、ありがとうございました。」
ケイジ「気にしないで。また辛くなったら声掛けてねー。」
やっぱ、ケイジさん頼りになるな…流石おまわりさん。この人のおかげで、少しは安心できるかも。
まぁ…なにか隠してそうなのは、否めないけど。
ケイジ「で、どうしたんだい?」
A「それが、食堂のとこでダミーの銃弾?を見つけたんですけど…
僕達より詳しいですよね、こういう系。」
ケイジ「…なに?」
A「なんかわかったりしません?」
ケイジ「…調べてみよう。」
さて、ケイジさんに調べてもらっている間、何をしようか。
軽くだけど大体探索し終わったし…
サラ「ソウさん、A、他の部屋に行きましょう。」
A「はいはーい。」
ケイジ「おっと、サラちゃん、ちょっと待っ…」
サラ「はい?」
サラが部屋を出る前に振り返った、その時だった。
ソウ「あれ、サラさん行かないの?」
出入口の下に、キラっと何か鋭利なものが光る。
A「サラ!!!!」
サラの腕を掴んで、グッとこっち側に引き寄せた。
その反動で俺が少し前に出てしまい、膝に鋭利なものが掠った。
鋭利なものの正体は鉄格子で、外に出たソウくんと分断されてしまった。
A「っ痛…」
サラ「A!大丈夫か!?」
A「だ…大丈夫。サラこそ怪我してない?乱暴にしちゃったから…」
サラ「私なら大丈夫だ。助けてくれてありがとう。」
A「言ったでしょ、僕が守るって。」
でも、膝から血出てるな…ハンカチ…は持ってない。どうしよ、そこまで血が出てるわけじゃないけど…
カイ「これをお使い下さい。」
そう言ってカイさんが俺の膝にハンカチをキツく結んだ。
A「ありがとうございます、カイさん。」
ソウくんどこ行った?いつの間にか居なくなってたんだけど…
つか…これから、何が始まるんだろう…
ううん、大丈夫。何があっても…俺には、アキヒトが着いてるから。
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もみじ(プロフ) - コメントありがとうございます!最初に親友殺したのをこれでもかってくらいに後悔してます(´・ω・`) (2021年10月6日 22時) (レス) @page1 id: 3db76492db (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと - 綾瀬くん…!幸せになって…! (2021年10月6日 22時) (レス) id: 8ef3002cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もみじ | 作成日時:2021年9月5日 22時