10話 カイさんの冗談 ページ11
A視点
遊技場にあった二つの扉。赤の扉と青い扉…赤の方は、固くて全然開かなかったけど、青の方は拍子抜けするほどスっと開いた。
そこには、ジョー・ケイジさん・カイさん・Qタロウさんがいた。
部屋に入るなり、ケイジさんがサラに近づいてきて、何かを手渡していたのが見えたけど、その肝心な「何か」がわからなかった。
まぁ、そこら辺は案外どうでも良くて…意味が分からないのが、椅子に腰かけている奇妙な人形。動かそうと思っても動かせないし…
頭を揺らすと、チャプンと音がした。液体が入っているらしい。
カイ「どうやらこれは人形のようですね。」
A「ですねぇ…なんの意味があるんでしょう。」
カイ「頭の部分に重みを感じます。」
A「揺さぶると、液体が入ってるような音がしますよ。チャプン…と。」
カイ「喉が乾いたら、ここにストローを突き刺し水分を補給しろという
誘拐犯の意図があるのでしょう。」
A「なるほど…？じゃあ、ストローがどこかにあるのでしょうか。」
カイ「…」
A「…？」
カイ「…すみません。冗談を言ったつもりだったのですが。」
A「えっ。」
カイ「本当にすみません。」
なるほど…この人、冗談を言う時にもトーンが変わらないタイプか…分かりにくいな…
まぁでも、こういう所がカイさんのいい所なのかもしれない…いや、いい所か？悪い所ではないけどさ…ゆーていい所でもないぞ…？
まぁいっか。また一つ、カイさんのことを知れたし。
ソウ「…それ、どうするつもり？サラ。」
カイさんとの会話を終えたと同時に、ソウくんの冷たい声が聞こえてきた。
A「ど、どうしたの？二人とも…」
ソウ「…」
A「…拳銃…！？なんでそんなものが…！」
ソウ「ああ、ごめん、サラさん。ねぇ、その拳銃ボクにくれない？」
サラ「…いえ、これは私が持っておきます。」
ソウ「あはは、そうだね。キミが肌身離さず持っておくべきだ。」
さっきのソウくんの冷たい声はなんだったんだ…？あの人、裏があるのか…？
こんな状況だし、元からこの世の中に裏がある人がいないなんて、そんなことは思ってない。
でも、それで仲間割れとかになるのは、嫌だな。面倒だし。
そんなことにならないためにも…ソウくんは、要注意だな。
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もみじ(プロフ) - コメントありがとうございます！最初に親友殺したのをこれでもかってくらいに後悔してます(´･ω･`) (2021年10月6日 22時) (
レス) @page1 id: 3db76492db (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと - 綾瀬くん…！幸せになって…！ (2021年10月6日 22時) (レス) id: 8ef3002cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もみじ | 作成日時：2021年9月5日 22時
