【ヤンキーパロ】BOY FRIEND 【中原中也】

BOY─10 ページ11

『ねぇ、中也……本当にこの道で合ってるの？なんか、暗いわよ……』

｢大丈夫だ、いつも彼奴らは此の暗い道を抜けた浜辺にたむろっている。｣

『“彼奴ら”って……？』

｢今から手前に紹介する、俺の“仲間”のことだよ。｣

“仲間”か……いつも、クラスで“怖い”と恐れられすぎて孤独な中也にも、学校外での仲間がいたのね……

一体、どんな人達なんだろう。

きっと、中也みたいな人だらけなんだわ………

｢あ、中也さーん！｣

｢紹介する、此奴は俺の仲間の一人の立原だ。立原、此奴は俺が前から言っていたAだ。｣

｢この方が、例の中也さんが言っていた御方ですね！初めまして！｣

『初めまして……』

絆創膏を鼻に付けた青年は、立原と言った。

立原は、私と中也の一個下の学年らしい。

｢他にも、いっぱい仲間がいるからそれぞれ紹介していくよ。｣

『分かった。』

中也に手を引かれて行った先は、綺麗な浜辺をバックに堤防の上で個人、個人座っている中也の仲間。

その光景に、私は思わず息を呑んでしまった。

“あぁ、何てここは自由な世界なんだろう”と─

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