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memory#65 ページ5
｢今日のことを忘れたの？貴方、突然家を出て行ったりして。あの後、私どれだけあの人に嫌味を言われたか分かる？｣
“あの人”は、母の浮気相手ではなく“父”のこと。
母に引っぱたかれた頬はジンジンしていて、地味に痛い。
別に今日、私が最悪な状態にある家から出て行ったのは本当のことだし、忘れてはいない。
なのに何故、父から言われた嫌味にイラついて、私に八つ当たりをするのか。
いつもそうだ。
一つ、自分に気にくわないことがあったらそれを“他者からの嫌味だ”と、捉える。
”私は、この父と母の間に生まれて本当に良かったのだろうか……？”って、つくづく思ってしまう。
嫌だ、こんなことを言い出すときりが無い。
昔は二人とも仲が良くて、よく私を遊園地や水族館に連れて行ってくれたのに………
｢妙子さんが倒れたのは、全部貴方のせいよ。あの人がもし死んでしまったら………A、貴方が責任をとりなさい。｣
｢それは、違うンじゃねェのか？｣
後ろから、聞き覚えのある声がした。
『中也君……！』
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名：もえ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u./hp/mokomokohi4/
作成日時：2019年2月15日 17時
