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memory#75 ページ15
家の中に入ると、リビングらしき所はテレビ、ソファ、キッチン、テーブルだけという案外シンプルな感じだった。
『中也君、ご両親は……？今日はお仕事？』
｢両親は、俺が小さい頃に勝手に出て行ったったンだってよ。その後、俺は親戚の家に転々として……そして今に至る。｣
両親が小さい頃に出て行った……か。
何か、中也君に申し訳ないことしちゃったな。
『そうなんだ……変なこと聞いてごめん……』
私が謝ると、中也君は“別にAが気にすることはないンだ。”と言った。
｢そうだ、暗い話はやめてメインの物を見せないと……ちょっと待っててくれ｣
『うん！』
中也君は私にそう言った後、一旦リビングから出て行った。
それにしても、本当に中也君の家に来てしまうとは……
私と中也君が付き合ってから、日は浅い。
出会って１年は過ぎたけど、まだお互いのことをよく知らない。
今日を機に、少しでも中也君のことを知れたらな………なんて。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名：もえ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u./hp/mokomokohi4/
作成日時：2019年2月15日 17時
