【学パロ】うちの生徒会長と副会長、実は両片想いらしい【中原中也】

副会長の場合 ページ5

｢あれ、矢沢一人だったのか。」

真逆の生徒会室に矢沢一人だけ。

俺の見間違いか？此は若しかして夢か？

夢じゃねェな、どう見ても。俺の足はちゃんと地についてるしな……

なぁ、これ若しかして世に言う″二人っきり″じゃね？

『ねぇ、中原。太宰見なかった？』

数分間の沈黙の後、矢沢の今日の此処での一声は、残念ながら太宰のこと。

くそぉ！！何で、太宰が矢沢に心配されてンだよ！！

｢太宰？見なかったなァ。さてやまた彼奴、人虎に仕事押し付けやがったな？｣

太宰の殺意を抑えつつ、言ったこの一言。

後から思い出してみると、芸にスベった芸人より寒いかもしれない。色んな意味で。

『あはは、そうみたい…………』

あああああ！！矢っ張りスベったぁぁぁぁ！！

矢沢の顔が引き攣ってる！！いつものあの可愛い笑顔じゃなくて、なんとも言えないくらい引き攣ってる！！

｢今度、彼奴を締め上げておくわ。｣

何言ってンだ、俺。

こンなこというから、矢沢に″有難う。でも、学校が騒ぎになることはやめてね？″なンてこと言われるンだよ！！

クソッ、青鯖は何処だ？ガチで締め上げてやる。

勿論、矢沢に関する恨みで。

今日は晴れてるのに、心が大荒れだなぁ→←生徒会長の場合

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