【バンドパロ】from stray dogs

9:初ライブ！ ページ10

『喉の調子OK、楽器の整備OK、身だしなみOK。』

とうとうこの日がやってきた。

此から、バンドマンとして活躍していくかもしれない私達にとって、今日はスタートの日。

『皆、準備できた？』

｢出来ましたよー｣

｢出来ました。｣

｢出来たよ。｣

｢出来たぜ！｣

それぞれ四人の声が一斉に聞こえた。

『今日は、私達にとって、本当のスタートの日。絶対、成功させようね!』

円陣を組み、私の掛け声と共にステージへと進んだ。

*

『初めまして!私達は"stray dogs"です。』

ステージへと上がると、観客が沢山いて吃驚した。

こんなに大勢居るとは………

『私達は、幼馴染み三人と後輩二人の計五人で活動をしています。今日は、私達にとって初めてのライブステージなので、緊張しますが精一杯歌い、皆さんに届けます!聴いて下さい。デビュー曲、"真夜中の迷ヰ犬"』

証明が暗くされ、私達だけに光が当たった。

"こんな真夜中に、何処へ行くの?"

慣れないステージ。

手汗も凄く、自分でも緊張しているのが、分かる。

"行くなら私を連れて行って欲しい。"

"貴女と同じ、迷った犬―迷ヰ犬―の私を"

歌い終わると、拍手が起こった。

やり切った………!

そう思うと何だか気持ちが清々しくて、嬉しくて。

拍手が起これば起こるほど、私の気持ちは高鳴った。

10:第一声→←8:星屑

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