19:進路 ページ20
「小坂、進路の紙に"バンドマン"と書いてあったな。」
『はい………』
国木田先生との二者面談。
緊張しているからか、汗が止まらない。
国木田先生は、もう一度私が書いた進路の紙を見た。
そして、眼鏡をクイッと上げて
「この進路が御前の理想とする人生ならば、俺は口出ししないが……………バンドマンと言うのは、そう長く続くモノでは無いぞ。」
『でも、私は友達とバンドを______』
「小坂、御前の周りには確かに高校生でバンドを組んで成功した奴も居る。だがな、そんなの御前が思っている以上甘くない世界だ。」
ここまで言われると、言い返す言葉がない。
「もう少し、保護者の方と話し合ってから進路の紙を提出しなさい。」
最後の先生の言葉は、何処か私の心を突き刺した。
*
「進路ですか………そんな早い時期に聞かれるんですね。」
「俺らには、キッツい話だけどな。来年のことなンて、俺には分からねーよ。」
昼休み、いつものように皆でお弁当を持って屋上に集まった。
私達、高二組は進路の話でいっぱいだ。
「太宰さんは、進路何処か決められましたか?」
敦の質問に、治は「全然未だだよ?」と、平気な顔で答えた。
31人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もえ(プロフ) - DAHLIAさん» いつも有難う御座います!今回はバンドパロに挑戦しました(*´ω`*)最後まで見て下さると嬉しいです!!応援有難う御座いますm(__)m (2018年7月25日 18時) (レス) id: d821d2b418 (このIDを非表示/違反報告)
DAHLIA(プロフ) - 今日は、コメント失礼します。凄くワクワクするお話ですね!何時も楽しく読ませて頂いて居ます。此からも頑張ってください!応援しています! (2018年7月25日 18時) (レス) id: 9f5d116a8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2018年7月21日 22時