13:練習場所 ページ14
「俺の家で、練習や曲を作らねェか?」
中也が突然、そう言ったので私は驚いた。
『え、良いの?』
「良いよ、いつも公園だと通行人の奴等に怪しまれるだろう?」
『いや、前から結構怪しまれていましたけど………』
「気付いてたンだな。」
『うん。でも、何で中也の家で………?叔母さんや叔父さん達、怒らないの?』
「お袋と親父は、海外に長いこと行ってて余り家にはいねェよ。」
そっか………中也の家はそうだった。
中也のお父さんとお母さんは、世界を飛び回る本物の音楽家。
家に帰ってくるのも年に数回だから、殆ど1人らしい。
「だからさ、他の奴等も呼んで俺の家でどうだ?その方が、手前も安心して声を出せるだろ。」
こういうところは、中也の良いところだと思う。
たまに、人を気遣いすぎて大丈夫かと思う時もあるけれど。
『じゃあ、そうする?私、帰ったら敦と龍之介にLINEしておくから。』
「分かった。」
分かれ道。
私は「じゃあ、また明日」と言って中也と分かれた。
「A_____」
『何?』
中也が私を呼び止めた。
「無理すンなよ。」
中也は、何だか心配そうな顔を為ていた。
"無理すンなよ。"と言われたので、私は
『中也こそ、無理しないでね。』
と、返した。
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もえ(プロフ) - DAHLIAさん» いつも有難う御座います!今回はバンドパロに挑戦しました(*´ω`*)最後まで見て下さると嬉しいです!!応援有難う御座いますm(__)m (2018年7月25日 18時) (レス) id: d821d2b418 (このIDを非表示/違反報告)
DAHLIA(プロフ) - 今日は、コメント失礼します。凄くワクワクするお話ですね!何時も楽しく読ませて頂いて居ます。此からも頑張ってください!応援しています! (2018年7月25日 18時) (レス) id: 9f5d116a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2018年7月21日 22時