spade*2 ページ2
その後、グリムやゴースト達と話した後、いつも通りにベッドの中に入ったのだが……
『今日は思ったよりすぐに寝れないな……』
Aは珍しく、中々寝つけれずにいた。
「温かい飲み物とか飲んだら、自然と眠くなるかな」と思ったAは、ベッドから降りたのだが……
「ねぇ、聞こえてる?」
『……今、何か声がした……?』
「私、私よ。私が貴方を呼んでいるの。ねぇ、早く気づいて。」
『気付いてって言ったって……!』
─そこで、Aの記憶は途切れた。
「A、起きるんだゾ!もう朝なんだゾ!」
『お母さん、まだ目覚まし鳴ってないのに何で無理矢理私を起こすの……』
「オレ様は母親じゃないんだゾ!!」
『あれ?お母さんってこんな声高かったっけ……って、きゃぁぁぁぁぁぁあ!!』
オンボロ寮全体に響いた、Aの叫び声。
彼女の声に、さっきまで寝ていたゴースト達が一気に起きだし、「何かあったのかい!?」と、急いでやってきた。
『ねぇ、ここ……どこなのよ……?私の家でも部屋でもない……ってか狸みたいなのとお化けが喋ったりしてるし……!!』
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2021年2月12日 22時