【学パロ】私と一匹狼君っ！【中原中也】

一匹狼と第一印象 ページ15

ついに、この日が来てしまった……

そう、林間学校が……

班のメンバーは、私と太宰君と中原君と藤崎さん。

藤崎さんは喋ったことが全く無いんだけど、彼女の第一印象は、｢美人だ……｣。

三泊四日の林間学校の一日目は、班でカレー作り。

私と藤崎さんは、一緒に食器とかを取りに行く係なんだけど……何話そう……てか、何話したら良いの……

んー……んー……

｢笠原さん……私、料理が得意じゃないし、沢山迷惑かけるかもしれない……その……ごめんなさい！！｣

えっ、ちょっ藤崎さん！？私と初めての会話はそれで良いんですか！？

『大丈夫、大丈夫！私もそんなに料理は得意じゃないんだ。向こうにいたときも、しょっちゅう色んな物凍らせたりしてしまってて、よくお母さんに怒られたりしたんだ。』

｢そうなんだ……何かホッとした、笠原さんってこんなに喋りやすい人なんだって。実を言うとね、私……最初笠原さんのこともっと怖い人かなって思ってたんだ。｣

藤崎さんは、苦笑いをしながら私に言った。

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