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27話 ページ29

部活動終了のチャイムが鳴り、藍澤は片付けをし、帰ろうとした。

しかし、




「藍ちゃ〜〜ん!!」





後ろの方で声がして、振り返ると藍澤を探している桃井がいた。

あの様子だと藍澤を見つけられていないようだ。





「う〜ん……帰っちゃたのかなぁ?」




「桃井さん」




「キャア!藍ちゃん!」




桃井は「びっくりした〜」と胸を撫で下ろす。

すると、いきなり藍澤の腕をガシッと掴んだ。






「一緒に帰ろ?」







「私とですか………?」







「うんっ!」






中学に入ってから一人で帰っていた藍澤にとって

誰かと一緒に帰るということは初めてだった。






「………ダメ?」





不安そうに藍澤を見る桃井の視線に耐えきれず、藍澤はコクンと頷いた。

































「さぁ帰ろ!!」






「ちょっと待ってください」




帰ろうとした桃井を引き留める。

桃井は首をかしげ、「ん?」と言う。






「一緒に帰ることを私は了承しましたが、

これはどういうことでしょうか?」




藍澤は桃井の近くにいる人物達に視線を移す。






「え?だって一緒に帰るんだよね?」








「確かにそう私は言いました………がバスケ部の方々と一緒に帰るとは

私はあなたから全く聞いていません」





そう。校門前ではバスケ部の一軍、一年が待っていた。

最初は誰かを待っているのかぐらいにしか考えていなかったが、

桃井が腕を引きながら、その集団に近づき、「帰ろう」と言ったのだ。

しかも、その集団はこの前、屋上にいた面子だった。

噂の事もあり、かなり気まずい。





「おい、さつき。お前人の事待たせといて何する気なんだよ」





「帰るんだよ?皆で」




「いや〜いつも皆で帰るじゃん〜桃ち〜ん」




「今日は藍ちゃんと一緒に!!」





「は?藍ちゃん?なに言ってんだ?」





「桃井、わけがわからないのだよ」




「だ〜か〜ら〜藍ちゃんここにいるじゃん!」





「どうも」



桃井の隣にいるのに全く気づかれなかった。

自分の影の薄さにはつくづく驚かされる。





藍澤を確認した途端、青峰は大層驚いたのか「うぉっ!!」と声をあげた。

緑間、紫原も目を見開く。唯一あの中で驚いていないのは赤司だけだ。




「さっ!帰ろ!!」




桃井の声によりバスケ部交流下校(?)が始まった。

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ありんこ(プロフ) - めっちゃおもしろいです!!緑間と仲いいですね!!笑笑更新頑張ってください! (2015年5月31日 17時) (レス) id: 4d2c2a19e6 (このIDを非表示/違反報告)
ミドリン - 藍澤ちゃんのちょっとひねくれた性格が良い!!スッゴく楽しみにしてます!!これからも頑張ってください! (2015年5月30日 20時) (レス) id: 8c21d6e656 (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 直しました。ありがとうございました! (2015年5月24日 15時) (レス) id: 0a25db78c6 (このIDを非表示/違反報告)
橙乃かりん(プロフ) - もこすけさん» 才色兼備は美しさという意味も含んでいるので容姿端麗では重複してしまうかと・・・・上からみたいですみません。 (2015年5月24日 13時) (レス) id: c45918c086 (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 眉目秀麗を容姿端麗に直しました!ご指摘ありがとうございます! (2015年5月22日 19時) (レス) id: 0a25db78c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もこすけ | 作成日時:2015年4月6日 20時

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