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灼熱の太陽の元はじまるインターハイ。



田「はーあっちいな〜今日は」


金「厳しいレースになる」


私たち3年生の最後のレースだ。


小「わーすごい人ですね!!!__ステージもあるよ!!鳴子くん!!!」


鳴「落ち着きや小野田くん!」


小「あーーー!!!あの人強そう!!」


鳴「_____オイッ!!て、はる先輩何舐めてるんすか?」


「んあめ」


鳴「呑気っすか、小野田くんどうにかしてくださいよ!!!」


巻「…仕方ないっショ、小野田はこういった本格的なレースはじめてっショ」


「そーそー。とりあえずはいいんじゃない?」


巻「お前はもうちょい緊張感持っっショ」


「そろそろゼッケン貰いに行かないとじゃない?巻島」


巻島が小野田にゼッケンのことを説明していた。巻島があんなに後輩と仲良く喋るのは意外だったな笑


「あ…」


田「お出ましだぜ」


ほかの学校よりも大きいバスで登場した、王者箱根学園。
そこには彼もいて、群衆が彼らの登場で道を開ける。


「やべぇ箱学だ。」「貫禄すげぇ」
「迫力あるな」「福富だ!」「東堂く〜ん指差すやつやって〜♡♡」他の選手や観客からの関心が一気にあつまる。



「…新開くんかっこいいよね」
「分かる!大人の色気?フェロモンわかんないけどなんかあるよね笑笑」


ふと耳に入ってきた言葉に反応して体が強ばる。急に泣きそうになって顔が自然と地面の方を向く。



“いやだ。聞きたくない。”


もう彼氏でもないのに沸き上がるどうしようもない独占欲。
違うよ。隼人がかっこいいことなんてみんなより前から知っている…。



「ッ!!!!」


私が顔を上げた瞬間、一瞬だけ交わる視線。
少し悲しげで暖かい視線、3年前いつも私に向けてくれたその目があった。



彼はすぐに行ってしまったけど、あの一瞬の出来事だけで、胸の高鳴りとザワザワが止まらない。

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作者名:moko | 作成日時:2021年2月12日 0時

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