ポックリ逝って文スト×4 Second

ポックリ６３ ページ13

あれから三年が経つ





その後、中也の傷は順調に回復

予定の１週間前にはほぼ完治




鳴子は今も彼の下で彼を支え続けている

きっとこれからもそうだろう




其れを見守りつつ虎視眈々と

機会を狙う影が一つ





太宰と中也が出会う度、顔をあわせる度に起こる

些細な喧嘩も既にマフィアの日常風景となりつつある




仲裁に入る鳴子、累音の両者も同じく

お互いに悪態を吐きつつ友好関係は保っていた





黒羽は地下にて封じ込められたQこと夢野久作と共に

毎日自由気ままにその生活を楽しんでいた

異能が暴走すれば宥め、誰かを傷付ければ叱る




最恐の二人に近づける下級構成員はいなかった

ただ一人の中級構成員を除いては







茶那は未だ孤児院の中で獄中の様な日々を過ごしていた

時々溜まっている物を院長に当てる白虎と化しながら




孤児院の子供達は言う

「敦が白虎になって暴れる様になったのは茶那の影響だったのではないか」

そんな噂も知らずに今日も茶那は敦と共に笑みを交わす





その頃巷ではとある噂が流れ始めていた




武装探偵社なる輩が居るそうな

何でも異能力とやらで事件を解決するらしい

其れも警察にも負えぬ厄介な灰色の事件だ

そんな物があったら今更警察なぞ要らなかろう

全く奇怪な噂話が流れてくる物だ



その噂人の横を通る

剣士が一人、女医が一人、名探偵が一人

皆一様に興味を示すことなく

煉瓦の建物の中へ消えて行く









さて、この物語にはまだまだ先が続いています

そしてその続きが始まるのは


それから更に＿＿＿



＿＿＿＿＿四年後の事になりますがね

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