Episode20 ページ22
探偵と名乗ったコナン。去ろうとした時、風見が呟いた。
「君の知っている“安室“という男は……」
___人殺しだ
そう聞いて、コナンは驚いた。“人殺し”をするのだろうか。
「去年、拘置所で取り調べ相手を“ジサツ”に追い込んだ……」
“ある事件”を思い出しながら、風見はコナンに話した。
「ジサツって……」
「…悪い。子どもに言うことじゃなかった。しかし、何故か……君にはこんな話をしてしまう……」
______変わった子だ
風見刑事が退室した後も、捜査会議は進んでいた。そんな中、千葉刑事が勢いよく扉を開けて入ってきた。
「……失礼します!!」
(…安室さん?)
雨に濡れる安室透を見掛け、私は傘の中に安室透を入れてあげた。
「「………!!」」
振り返った安室透と目が合う。雨に濡れていた髪から雫が垂れていた。
「そう言えば……」
顎に手を当てて、あることを思い出しているようだった。
(………??)
思い出したのか、安室透は考えるのを止める。“雨”が降っていることから、何となく察した。
「初めて君と出会った日も……こんな日でしたね」
「そ、そうですね…!」
取り合えず相づちをうつ。その後、話すことなく黙ってしまった…
(………!!)
ずっと視線が感じられ、雨宮Aは目を反らしていた。チラリと横目で、少しだけ見てみる____
_______!!
目が合ってしまい、照れて頬が赤く染まる。
「__________...」
何も言わずに安室透は私の髪に触れてきた。
それは、何処か儚く感じられた_____
「…………!!」
引き寄せられた雨宮Aはパニック常態で、頭が真っ白になりそうだった。
「あっあの……!」
振り切って、私は話し掛ける。目線を合わせるのが限界で顔を伏せた。どういうことなのかと聞いてみると…
「…ご褒美だよ」
と、降谷零は言う。“ご褒美”と言われ、私の頭に“?”がついた。
「それって、どういう_______」
顔を上げた瞬間を狙ったのか、身体が引き寄せられた。
________!!
思いのあまり、目を瞑った。口に何かが触れる感触があった。
「…、っん……んぅ、!」
恐る恐る目を開けてみると、目が合ってしまった____
(ひぇええ……っ!)
心の準備が出来ていなく、私は焦った。一旦距離を置くが…
「………!?」
背中に腕が回っていて、あまり距離が取れなかった。
(ま……待って!心の準備、させて!)
腕が回っているため、この状況から逃げられない。もう、パニックで何が起きているのか分からなかった。
「………!?」
抱き抱えられ、私の頭は何が何だか真っ白だった。
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作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時