隣は、零。【ゼロの執行人】 (ページ23)

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Episode21 ページ23

雨宮Aがそう思っている中、降谷零はあることを思っていた_____

(君を守れるなら、俺は……命を掛けてもいい！)

降谷零の心の中で、何か“変わるもの”があった_____

「__________....」
携帯を手に持ち、降谷零は悩んでいた。意を決して、電話をする。

「…風見か。“頼み”がある________」

そう言い、雨宮Aを見ながらあることを話した。それを聞いて、風見は驚く…
『良いんですか…？』

「_________...」

本当に良いのかと風見から問い掛けられ、長いこと黙ってしまう。
『…降谷さん？』

「いや、何でもない。出来るか？」

『了解しました_____』
その“あること”とは……

＊

「あの事件から、私を切り離すって……？」

風見は、雨宮Aに告げた。“エッジ・オブ・オーシャン爆破事件”の捜査から離れるということを_____

「……どうして！！」

私は怒りに任せ、風見の胸ぐらを掴んだ。聞き出そうとしたが何も話してくれなかった。
「何で……！」
言いたいことを言った風見は、雨宮Aを置いて去っていった____

(降谷さん……これで良いのですか？)

風見は後ろにいる雨宮Aを想って、一人考えていた。

そう思いながら、歩いていくとある場所へついていた______

___日本橋

「…降谷さん、良いんですか？」
一人でいる降谷零を見掛け、声を掛けた。頷く降谷零。
「直接、言えば良いのでは……」

「そうなんだがな……」

＊

___何で、こうなるの？

私が戦力外だから？

色んなことが起こりすぎて、頭が混乱してしまいそうだ。
「あの……大丈夫ですか？」
通りすがった蘭は気に掛けて、声を掛けてきた。
「いえ、大丈夫…です。気にしないでください」
そう言って、その場をしのいだ。もう…降谷零と離れてしまうのだろうか____

_____降谷さん！！

何もかも嫌になってきて、とにかく走りたかった。あの時と…同じようなことを私は、していた。
「………！！」
誰かとぶつかり、私は道路に尻餅をついた。

「ねぇ、お姉さん…大丈夫？」

目を開けてみると、コナンだった。私を見て、コナンは問い掛ける。
「…何があったの？教えて！！力になりたいんだ！！」

「じゃあ、私が思ってること…当ててよ！」

涙を流している雨宮Aを見て、コナンは驚いた顔をした____
「………！！」
その後、コナンは真剣な表情へと変える。目を瞑って何かを巡らせているようだった…

「__________....」

分かったのか、コナンの眼鏡が光に反射して白く見えた____

「もしかして、安室さんのこと…だよね？」