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この春、僕は高校生になった。
名字が“あ”からはじまって次の文字も“い”だからもちろん名簿は1番。
モブ子「ねぇねぇ、あの人カッコよくない!?」
モブ美「ほんとだーっ!めっちゃイケメンだね」
モブ江「あっ、おんなじクラスだよ!あとで話しかけてみない!?」
モブ達「「さんせーい!」」
うげぇ……あいつら話しかけてくるのか…
せっかく同中いない高校受けたのに…
これじゃ中学と同じか……
なんて思っていた。
*
地味に長い入学式が終わり、下校時間。
…ふとカバンを見ると
まふてるのキーホルダーがないっ!!?
え〜、どっかで落としたかな…?
大事にしてたのに………
……帰りながらでも探してみよう
「あ、あのっ」
ま「ん?」
「これ、あなたのですか?」
話しかけてきたのはさっきのギャル女子ではなくてちょっとびっくり。
彼女の手のひらには僕のまふてるのキーホルダー。
ま「!!そうです!ありがとうございます
…良かったぁ」
「そのキーホルダー、大事にしてたんですね」
ま「なんで?」
「すごく綺麗にしてるし、それにさっきHRのときずいぶん慌ててたみたいだった……
私がすぐ渡せていれば良かったんですけど…すみません」
彼女は申し訳なさそうにしている。
………あれ?
ま「なんでHRのときに慌ててたっていうのを知ってるの?」
「?後ろの席なので…」
あ。
ま「ご、ごめんなさい!全然気づかなくて…」
「大丈夫ですよ、なんとなくわかってましたからね」
ま「あの、お礼がしたいんですけど、このあと大丈夫ですか?」
うああああああああああああ口が勝手にぃぃぃぃぃry
「このあとは塾があって…
日曜日なら大丈夫ですよ」
ま「本当ですか!?じゃあ日曜日に…
え、駅前で!」
「了解です!じゃあまた」
ひらひらと手を振っている彼女に、
ま「じ、じゃあまた明日ー!」
僕も手を降り返す。
……日曜日、楽しみだな
ラッキーカラー
あずきいろ
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