Ｃ家の鬼畜医者 (ページ5)

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その4 ページ5

貴「あぁ、君は1度死にかけて命の大切さ分かったでしょう？それにお礼も言ってくれた。だから君は殺さない。次の港まで送ろう。それとも君も私を殺そうとするかな？」

船員「しっ・・・！しません！！」

貴「ならよろしい。あっ・・・ヤバい。大変な物貰い忘れたまま船沈めちゃった・・・。」

船員「なっ・・・なんですか？」

貴「ーーー。君、タバコ持ってない？」

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数ヶ月後

貴『おっかしいなぁ・・・、ただ平穏に医者として人助けしてただけなのに。なんで私今身長5m越えの男と戦ってんだろ・・・。しかもめっちゃ強い。あー久々に意識飛びそう。』

話は2日ほど前になる。助けた船員を次の島まで送り届けるとそいつから不穏な情報を得た。

船員「助けてくれ本当に感謝しているよ。ただ・・・。あんたが潰した船は実は四皇ビッグマ厶の傘下に入ってる船だったんだ・・・。もしかするとそれに対して大臣達が仇討ちに来るかもしれない。」

貴「四皇ビッグマム？あぁ、なんか聞いた事あるな。大臣てなんなの？」

船員「ビッグマムの子供達さ！とても数が多くて個人の懸賞金もとんでもなく高いんだぜ！」

貴「へー、そりゃ大変だ。」

船員「他人事みたいに言うなよ！いくらあんたが強くても上の兄妹達の奴らの懸賞金は1番上で10億越えだぞ！それに情報網なんか業界一と言われてるんだ！」

貴「心配してくれるのはありがたいよ。でもまぁその時はその時だ、それよりただ1人船から生き残った君の方が危険じゃないか？これからはなるべく遠くで一般人として生きなさい。私はしばらくこの街で医者として過ごして次の航海のお金を貯める。」

船員「・・・、そうか、すまねぇ。俺じゃ力になれねぇよな・・・。」

貴「いやー、君が居なきゃタバコ切れてたし。助かったよ。」

ケラケラ笑いタバコを吹かす。

船員「じゃあ、俺は行くけど。本当に世話になった。あんたに貰った命、大事に使うよ。」

貴「あぁ、その病気(ハッピー)大事にしろよ。」

師匠譲りの口癖だ。

船員「ハッピー・・・？変な医者だな・・・。」

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その数ヶ月の事だった。

その街に簡易の診療所を構えて落ち着いた頃。

街がやけに騒がしいと思っていたら突然の扉を蹴り破られた。

ドアから足しか見えない程の巨体、その腕に持っていたのは数ヶ月前に助けたはずの船員の生首。

「出て来てもらおうか。」

巨体の男がそう発する。