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それからしばらくしておやつの時間

私は周ちゃんと一緒に食べていた。

今日のお菓子はクッキーで、
普通のだったり、普通のクッキーの表面にチョコレートが付いているものやイチゴジャムが付いているものと、バリエーションは多めだ。

そして私が初めに手にしたのはチョコレートのクッキー。それを口の中へと頬張る。

んん〜美味しい〜

と、思わず頬が緩み無意識に笑顔になり、すぐに頬を引締めようとするけれど、抑えられないのが衝動というもの。
次々に渡されたおやつを食べてゆく。

「本当にAは、美味しそうに食べるよね。」

「だって、お菓子は大好きだからね」

そうやってどんどん食べると、いつの間にやらなくなっていて、私のお腹も満足。

「美味しかった〜」

「あ、A、口に食べかすがついてるよ?」

食べ終わったあとでも先程の味を思い出せば、また頬が緩む。

そんな時、隣に居た周ちゃんから、言われて、口周りを拭ってみるけど、取れていなかったのか、周ちゃんは私の口元に手をやりいとも簡単にふいてみせた。

「周ちゃんて、本当に綺麗な顔してるよね」

拭う際に一段と近くなった顔に素直な気持ちを吐き出せば周ちゃんは勢いよく顔を離した。

周ちゃんの顔を見てみると真っ白な頬がほんのり赤くなっている。

「どったの周ちゃん。顔赤いよ?大丈夫?」

「大丈夫だよ。何でもないから」

「そう?」

私が指摘すればハッとした表情になり、気づけば赤みがかっていた顔も元通り。
何だったのだろう、そんな思いを心残りにしたまま、また、周ちゃんと話したり遊んだりとしていると時間が過ぎ、お母さんが迎えに来ていた。

周ちゃんと離れるのは正直嫌だったけど、リョーマにも会いたいので、素直にお母さんに手を引かれ車に入り、今日会った周ちゃんの話をずっとしていた。



家に付き、玄関の扉を開けてリビングに突入すると、目的のリョーマは幼児用の椅子に座っていた。

「リョーマーー!!会いたかったよー!」

と、真っ先にリョーマの元へ行けば、隣には寝そべった南ちゃんの姿。

「よう、おかえり」

「南ちゃん!!テニスやろう!テニス!」

南ちゃんが暇そうにしている時にすることと言ったら1つ。テニスしかないだろう。

「よっし、やるか!」

その一言で私達はすぐに寺に向かい、何故かあるテニスコートに立つ。

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作者名:モモモ | 作成日時:2018年5月17日 22時

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