放課後の練習<倉持洋一> ページ9
高嶺Aさんは運動が苦手だ
壊滅的に運動神経が悪い訳では無いが、運動神経が良いとも言い難い
そんな曖昧な高嶺さん
実はよく転びそうになる
これが運動神経に関係があるか、と問われれば微妙であるが何も無いところで躓いて急に転んだり、無理をして大きな荷物なんて持つとバランスを崩して転げたり…
けれど、高校に入ってから、転げそうになるけど転げたことは一度もない
何故ならば、いつも近くに
まあ、ご想像通り野球部である。
そんな彼らが転げそうになる所を助けてくれるからこそ今まで大した怪我は負わなかったわけだ
さて、そんな彼女、高嶺さん。
どうやら今日も料理部の活動を終えて野球部のお手伝いに来たようだが、早速危なっかしいことをしている
『よいっしょっと…
うわぁ、重たい…』
拾った球を籠に入れ、持ち上げてみるA。
入れ過ぎてしまったか、かなり重いその籠を持っていると、腕の筋肉が悲鳴を上げる
こうして自分で働いてみると、マネージャー達が軽々と持ち上げているのと比べて、なんと軟弱だろうかとつくづく自分に弱さを感じてしまう
だけど途中放棄なんてするわけもない彼女は、どんなに腕が震えようともその小さな体で運び続けていた
「Aー！無理すんなよ!!ダメそうだったら近くの奴に手伝ってもらえ!!」
『このぐらい大丈夫ですよ、倉持先輩!!』
「大丈夫そうじゃねぇから言ってんだよ馬鹿！
って、おい!!足元見ろ!!」
『え？…あらっ…』
約3メートルほど離れた位置から話し掛けられたAは、笑顔を見せ、余裕を装っていたが、話しながら歩いていた為に足元に気を使っていなかった
なんとA、転がっていたボールを踏んでしまって、体が後ろに倒れそうに…
まるで漫画で起こってしまうようなハプニング。ここまで行くとただのドジ
けれど、やっぱりAが転ぶことは無かった
「ったく、言ったそばから転げるってどういう事だよ」
『あははは
ごめんなさい。そしてありがとうです。倉持先輩』
「あははじゃねぇ。危なっかしすぎて目なんて離せるわけねぇよな
で、怪我は？無傷か？」
どんなに離れていようとも関係ないのではないだろうかと言うほどの俊足っぷり
間一髪、Aは身を呈して膝からのスライディングで背を支えてくれた倉持によって怪我なく無事だった
『私は全然無傷です。けど、ボールが…』
「ボールくらい一緒に拾ってやるって。お前が無事でよかったよ」
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鈴蘭(プロフ) - みやさん» ありがとうです！これからも更新頑張ります！ (2019年5月20日 12時) (
レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 面白いです！！これからも読ませてもらいます！ (2019年5月19日 21時) (レス) id: 4612c4ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - レナナミル♪さん» 今回のお話のメインは鳴ちゃんなのでこれからもご期待ください!!笑 (2019年5月16日 23時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - 鈴蘭さん» です！鳴ちゃんファンとしてはもう発狂(いい意味で)ものです！騒いじゃいますよ！ (2019年5月16日 22時) (レス) id: aefdd45bb5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - レナナミル♪さん» ありがとうございます！面白いものが書けるよう日々努力しております笑。鳴ちゃんカッコイイし可愛いですよね〜 (2019年5月16日 22時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水面雫 x他3人 | 作成日時：2019年5月9日 21時
