お色気プレイボーイ2<白河・カルロス> ページ23
誰がそんなわかりやすいところに置かれたバッグにつまづくと思うだろうか。
だがしかし、Aとなれば話は別。
なんせ何も無いところでつまづくような輩だ。
そして今回こそは青道野球部、もといAのセコムなどさすがに近くにはいないものだから、思いっきり転けてしまうことを見越して目を瞑ったその時だった。
「おっと…
大丈夫か?お嬢ちゃん。」
『え?あ、ありがとうございます。
どうお礼を言っていいものやら………
が、外国人さん?』
腰に腕を回され抱えられたAは地面に足などついておらず、手に持っていたはずのタッパーも無くなっていて慌てはしていたが、まずは助けてくれたお礼だろうと、上を向いてしまえば、そこには稲実のユニホームを着た褐色肌の例をいえばクリスを思い浮かべるような顔立ちをした外国人っぽい人が居た。
「ああ、残念。俺ブラジルの血が混ざったハーフ。」
『あ、えっと、そうなんですね。すみません、ありがとうございます。』
「カルロス、いつまでそうしてんだ。
それと、これあんたのでしょ。」
そして新たに現れた少年。否、正確にはずっとそこにいたのだが気づかれていなかっただけで、そんな少年こと白河勝之の手には2つ積み上げられたタッパーがあって、Aは瞬時にこの人が拾っててくれたんだと、おにぎり達の消息を確認すると安心して一息ついた。
「小さいサイズで抱き心地良くてつい、な。
そんで?怪我はないか?」
抱き心地がいいも何も彼はAを脇で抱えていただけである。
小さいサイズ、というのに少し恥ずかしさを覚えたがAはちゃんと下ろしてもらえて彼らと向かい合った。
『お気遣いありがとうございます。大丈夫です。
あと、その荷物もありがとうございます。
あ、それ差し上げます。私が作ったおにぎりで、少ないですけど差し入れです。』
「へー、嬢ちゃんが?
ところで名前は?青道のマネなの?」
『いえ、マネージャーさんのお手伝いに来てるだけで、普段は寮で皆のご飯作ってます。
名前は高嶺Aです。』
そう聞かれながらも彼はタッパーに手をかけ早速中身のおにぎりを頬張って、「美味い」と呟き、隣にいる白河にも食えよと渡していた。
そんな2人をマジマジと見つめていたAであるが、彼らを見ていて思うことがあった。
すごく大人っぽいなぁと。
ハーフの彼は言わずもがな隣にいる人も綺麗な顔立ちをしていて、瞬時に覚った。
彼らはモテる人だと…
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鈴蘭(プロフ) - みやさん» ありがとうです!これからも更新頑張ります! (2019年5月20日 12時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 面白いです!!これからも読ませてもらいます! (2019年5月19日 21時) (レス) id: 4612c4ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - レナナミル♪さん» 今回のお話のメインは鳴ちゃんなのでこれからもご期待ください!!笑 (2019年5月16日 23時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - 鈴蘭さん» です!鳴ちゃんファンとしてはもう発狂(いい意味で)ものです!騒いじゃいますよ! (2019年5月16日 22時) (レス) id: aefdd45bb5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - レナナミル♪さん» ありがとうございます!面白いものが書けるよう日々努力しております笑。鳴ちゃんカッコイイし可愛いですよね〜 (2019年5月16日 22時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水面雫 x他3人 | 作成日時:2019年5月9日 21時