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我儘キングと…1<成宮鳴・御幸一也> ページ18

高嶺Aさんには両親がいない。

いつしか言ったように理由は共働きにあったが、小学生時代はお隣の幼馴染、成宮さんの家にお世話になることもしばしば。

泊まって一緒に寝ることもあったし、幼稚園時代にはお風呂にだって一緒にはいる、なんてことも当たり前。

それが故に異常なまでの仲の良さ、そして成宮には"愛"なんてものが高嶺さんに対して生まれてしまったのも仕方の無いことなのかもしれない。

だからこそ、大切な、ただ一人の幼馴染を、こんな状況だと言うのに拒むなんてことができるはずがないのだ。



「A、なんでさっき逃げたの?」

『い、いや、違うんだよ。さっきのは逃げたって言うより連れ去られたって感じで…』

「言い訳禁止!!
それに、Aは俺のなのに…

なんで!どうして!一也にまでキス許してるわけっ!?」

『頬!!ほっぺたでしょ!?』

「男の嫉妬は見苦しいぞ、鳴。」

「一也は黙ってて!っつーか早くどっか行ってよね!!せっかくのAとの"二人っきり"の時間におじゃま虫は必要ないのっ!」

成宮に後ろからしがみつかれ目の前には眼鏡を光らせ怪しげな笑みを浮かべる御幸。

そしてその二人は名で呼び合う仲だと言うのにどうやら仲は悪いようで、Aはそんな少々睨み合う二人に挟まれ妙な焦りを感じ、冷や汗をかいていた。


そもそもこんな会話から始まり、話についていけるわけもないので今までに起こった出来事を軽く説明すると、


Aは沢村達によって連れ去られていた後、することも見当たらずでとりあえず倉庫にて備品整理などをしていた。

そんな折、通りすがりの御幸と遭遇。

「A?お前何してんの?こんな所で…

まさか休日出勤?」

『休日出勤…まあそんなところです。片岡監督に人手が足りないからって言われて。

あっ、そうだ聞いてくださいよ御幸先輩!
いつだったか幼馴染がいるって言ってたじゃないですか。』

と、先程までの成宮に対する怒りはどこへやら、Aはとびっきりの笑顔で御幸にそう言えば、彼は、ほのかに残る曖昧な記憶をたどり、思い出したのか「そういえばそんなこと言ってたな。それがどうかしたのか?」と、問いかけてきた。

スパイトフル王子2<成宮鳴・御幸一也>→←逃亡プリンセス2<沢村・降谷・春市>



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鈴蘭(プロフ) - みやさん» ありがとうです!これからも更新頑張ります! (2019年5月20日 12時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 面白いです!!これからも読ませてもらいます! (2019年5月19日 21時) (レス) id: 4612c4ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - レナナミル♪さん» 今回のお話のメインは鳴ちゃんなのでこれからもご期待ください!!笑 (2019年5月16日 23時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - 鈴蘭さん» です!鳴ちゃんファンとしてはもう発狂(いい意味で)ものです!騒いじゃいますよ! (2019年5月16日 22時) (レス) id: aefdd45bb5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - レナナミル♪さん» ありがとうございます!面白いものが書けるよう日々努力しております笑。鳴ちゃんカッコイイし可愛いですよね〜 (2019年5月16日 22時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水面雫 x他3人 | 作成日時:2019年5月9日 21時

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