私の新しい物語【おそ松さん】

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『えっとここに……。』



私は今、お店の外に商品を並べている所。

オーナーがAちゃんの好きにしてみてもいいよって言ってくれたけど……。



難しい……。



沢山悩んでいると、突然大きな声が聞こえてきた。



『へっ…!?』



本当に大きくて驚いた私は気になりはしたものの、少し怖くてあまり周りを見れなかった。



これでもし、目でもあっちゃったら……。

それに誰に対して言った言葉か分からないし…。




そうしていると中にも聞こえたのか先輩である神崎さんが出てきてくれた。



「凄い大きな声だったけど……。驚いたよね。」



『はい…びっくりしちゃいました……。』


「ふふっ。あ、これは重いから俺が中に入れておくよ。」


『あっ、ありがとうございます。…さっきの声の方、何を見つけたんですかね?』


「あんな大声だったし、とても大事なものだったとか?」


この先輩は私が入って、仕事を優しく教えてくれる良い先輩。

神崎さん目当てに来るお客様も結構いるみたい……。




そうして中に運びおえ、また外を飾っていると


「あ〜、Aちゃんじゃん！」


後ろから声をかけられ振り返るとそこには赤いパーカーの見慣れた顔が立って笑顔で話しかけてきた。


『あっ!おそ松さん…！こんにちは。』


今日は良いことでもあったのかとても楽しそうにお喋りしている。


あ、でもいつも楽しそうだよねおそ松さん。


おそ松さんは散歩の途中で私に声をかけてくれたみたい。


凄く嬉しかった。



するとおそ松さんが働いている人の事を聞いてきて、その時少し声のトーンが落ちた気がした。


でも気のせいと思わせるくらいすぐに戻り、

「じゃあ、邪魔しちゃ悪いしもういくわ。Aちゃん頑張ってね〜。」


手をふっておそ松さんは散歩に戻っていった。


おそ松さんに会えた私は今よりもっと頑張れる気がしていた。







――――――――――――
おそ松side


あー……!!すっげぇ可愛かったぁ！

それにすっげぇいい匂いだったし……。


出来るだけ平常心で話したつもりだったけど、俺顔緩みきってなかったかな!?

いやぁ、でも緩まない方が可笑しいもんね！


にしてもあの男……。


一緒に働いてるんだし一番長くAと一緒に居るってことでしょ…?



お兄ちゃん妬いちゃう！


でもそいつをどうこうしようとしたらAに迷惑かかるし……。



ん〜。

ま、今日は運がめっちゃ良いみたいだし、チョロ松に次は金貸してもらうか！

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