私の新しい物語【おそ松さん】

十四松 ページ16

『今日も天気よくて良かったね。それにここの道地元を思い出す…まだ上京して日も浅いのにね。ん?ふふ、もなかもここの道好き?夏はここの川で遊んでもいいかもね。』



天気の良い日私達は河川敷を散歩していた。



あ、野球してる人がいる。
…え、一人で投げて打って取って……ど、どうなってるんだろ……

凄く気になり、立ち止まって眺めているとこちらに気付いたのか私を見て何か慌てている。



どうしたんだろ……?


呑気に考えていると突然もなかが高く飛び何かを口でキャッチした。


『えっ…きゃっ……！』



私は驚き尻餅をついてしまった。
その横でもなかが野球ボールを咥えている。


守ってくれたんだね。





「大丈夫〜?!ごめんね、怪我はない…??」


急いで駆け寄って来てくれた男性に目をやると見たことのある顔が見えた。

もしかして……

『はい……大丈夫です。…んしょっ…』



軽く砂を叩き笑顔で大丈夫ともう一度伝えると

「よかったぁ……と言うかこの子凄いね〜！ナイスキャッチ！一緒に野球する!?」


『ふふっ、確かに凄く上手だったよ｡』

頭を撫でると嬉しそうに吠えよだれでベトベトになっている野球ボールを落とす。



『あ、でもごめんなさい…貴方のボールこの子のよだれで……』


「気にしないで！この子のお陰で君が怪我しなかったから！えへへ…」


可愛らしい笑顔でそう言ってくれた。

やっぱりこの人はおそ松さん達の兄弟でまだ会ったことのない人だ。



「ん？どうかした?もしかして本当はどこか怪我してた!?」


『い、いえっ！…あの……良かったらお名前聞いてもいいですか……?』


「え!?ぼ、僕の!?…いいよ!僕はね〜十四松！君は？」


『十四松さん……私は花宮Aです。もしかして、おそ松さん達のご兄弟で……?』


「うぇ!?おそ松兄さん達のこと知ってるの!?……あ、もしかして兄さん達が言ってたAちゃんって君!?」


『へ…?えと…それが私かは分からないですが……そのお兄さん達には最近知り合って…』


「やった!僕も会えた〜！…確かに兄さん達の言うとおり……」



『…?十四松さん……？』

・→←松野家

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す