・ ページ33
カラ松side
俺はAとの出会いの場所を離れ、また歩きだした。
すると目の前に重そうに何かの荷物と花束を運ぶレディの姿。
汗を流すレディも素敵だ。
眺めていると少し顔が見えた。
ん?どこかで見覚えのある……。
『えっと…ここだけど……失敗した……。一気に荷物を持っちゃったからインターホン押せない……。……一回荷物を……』
「カラ松girlお困りかな?颯爽と参上するカラ松…決まってるぜ……。」
『えっ!?か、カラ松さん…何ですか…?』
「あぁ、カラ松だ。…その……荷物持とうか…?」
『そんな悪いですよ。私の仕事ですし……。』
そう言ってこちらを向くAは花束で隠れて見えないが可愛いと言うことは凄く伝わる。
「そんな遠慮することはない。俺は君を助けるためにやってきたヒーローだからな。」
『……ふふっ、ヒーロー…。…あ、ではインターホン押して貰ってもいいですか?』
「……あぁ!お安いご用さっ!」
Aの力になれるなんてこの上ない喜びだ。
俺は華麗にインターホンを押す。
『ありがとうございます、カラ松さん。……あっ、お届けにあがりました。』
出てきたのは優しそうなご老人で、話している様子を聞いているとAが働いている所の常連さんらしい。
そして今日がA初の配達だったようだ。
そんな時に立ち会えるだなんて俺は幸せ者だな。
Aはご老人に気に入られた用で楽しそうに話していた。
話しも終え、嬉しそうな表情でこちらに来た。
「フッ、初配達成功したようだな。」
『はいっ。カラ松ヒーローのお陰でばっちり成功ですっ。』
ピースをして笑顔を向けるAに俺のハートはやられた。
「グハッ……。そ、そうかそれは良かった。もしまた何か困ったことがあればすぐに俺を呼んでくれ。すぐにAの元へ駆けつけよう!」
『ふふっ、ありがとうございます。…じゃあお言葉に甘えてその時は呼ばせて貰いますね。』
「あぁ…!!」
頼られるのは好きだが頼られ過ぎるのは嫌になってしまう。
しかし、Aからならばいくらでも頼って欲しい。
『……あ、そろそろ次に行かなくちゃ……。カラ松さん本当にありがとうございました。…次会うときはもっとゆっくりお話ししたいです。』
「っ…!フッ、俺はいつでも待ってるぜ。…つ、次はもっと沢山話そう。」
『はいっ!ではまた。』
こうして俺達は別れた。
214人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「おそ松さん」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もなか。(プロフ) - たけまなさん» たけまなさん初めまして、もなかと申します。嬉しいお言葉ありがとうございます…!!では今後も楽しいお話がかけるよう頑張ります…! (2020年10月26日 21時) (レス) id: aa5b23d2cc (このIDを非表示/違反報告)
たけまな(プロフ) - 初めまして、たけまなと申します。一気に今日まるごと読んでしまいました!(笑)とても面白いです、楽しく読ませて頂きました!今後も応援させて頂きますね(^o^)! (2020年10月26日 18時) (レス) id: 6f25f1091f (このIDを非表示/違反報告)
もなか。(プロフ) - グリノワさん» ありがとうございます!ご期待に応えられるよう頑張りたいと思います…! (2020年10月21日 23時) (レス) id: aa5b23d2cc (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - もなか。さん» それは良かったです!先程はなんだか気分が落ちているように見えたので何かしたのかなと思ってしまってました。でも何事もなくて本当に良かったです!これからも楽しみにしてます!今の時期は油断大敵なので、適度に休みを入れつつ更新頑張ってください! (2020年10月21日 20時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか。(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、コメントありがとうございます!極力沢山お話が進められるよう頑張りますね。 (2020年10月21日 19時) (レス) id: aa5b23d2cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか。 | 作成日時:2020年10月13日 1時