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「先生が、こっちに向かってきてます!」
えぇっ!?
「うっそー、皆が遊べなかったぁ。」
「ごめんな、皆」
「おら、立てよ白浜。アザ隠してけよ。」
「皆、帰る用意して速やかに帰ってねー」
生徒会メンバーが口々に帰るように言う。
「大丈夫ですよ、謝らないでください。」
「そうですよ、皆さんのせいじゃ無いですし、、、」
クラスメート、大変だね。
バラバラと皆が帰っていき、私達だけが残った。
「私達も帰らなきゃね」
私が言うと皆が頷いて、
「じゃ、帰るか。」
「うん。」
教室を出て少し歩くと、先生とすれ違った。
「あら?まだ帰っていなかったの?」
げっ、どうするのかな。
心配していたら、さくらちゃんが
「生徒会メンバーで、学校をより良くするために教室で話し合ってたんです。生徒会室は遠かったので。すみません、すぐ帰りますね。」
とにっこり笑って言った。
さすが、さくらちゃん。
「そう、頼もしいわね。気をつけて帰ってね。」
「はい」
ふぅ。一安心一安心。
おしゃべりをしながら下校をしてたら、マンションについた。
「バイバイ、有希ちゃん。」
「うん、バイバイさくらちゃん。」
「じゃねー、有希!」
「うん、バイバイ!」
ガチャッ
「ただいま」
あれ?返事がない。
心配になって、ローファーを揃えてリビングに行っても、誰もいない。
そしたら、テーブルにこんなメモ書きがあった。
有希へ
今日は、古い友達との同窓会があります。
伝えていなくてごめんね。
急遽決まったことなので、パパにも伝えられていません。
ご飯は、パパが帰ってきたら、一緒にどこがで外食してください。
夜の10時ごろには帰りますね。
ママより
と書かれていた。
相変わらず自由だねぇ、ママは。
まぁ、家でご飯はキツかったから、いっか。
私は手も洗わずに、広いベランダに行った。
手すりに体重をかけて、顔を出した。
風が私の髪をなびかせる。
そろそろ沈みそうな夕日が眩しい。
眩しくて、思わず手で自分の顔を隠した。
あの夕日みたいに、みんな綺麗な心の持ち主だったらいいのにな。
私もローランの生徒も、世界中のみーんなも。
悪魔なんて、悪い心なんて、なくなっちゃえばいいのなぁ。
第一章 悪魔達が潜んでる Fin
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流雲(プロフ) - ゆ〜なりさん» これ、アプリで作ったやつだよ〜笑 ありがとう!頑張れる! (2019年10月20日 15時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜なり - すごい面白いー!絵が上手すぎない? (2019年10月20日 10時) (レス) id: dc1b74a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - アメリアさん» わあ、うれしい!ありがとうございます!頑張りますね! (2019年9月24日 19時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
アメリア(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月15日 16時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流雲 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki
作成日時:2019年9月3日 21時