涙流ﾚﾊﾞ桜散ﾙ【あんスタ】 (ページ23)

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花びら*22 ページ23

「はぁ」

溜息しか出ない

さっきの行動

「…もう！」

テーブルを思いっきりと叩く

「わんちゃんのくせにすっごい生意気」

どうしても思い出さないようにしようとしても
頭の中で繰り返されるシチュエーション

それに一瞬でもかっこいいと思ってしまった自分がいる

「…午後練なくてよかった」

本気でそう思った

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「そ、そそそれはやばくないっすか！？」

お昼ごはん中にさっきの出来事を鉄虎くんに話した

「そんなに興奮しなくても…」

「少女漫画にありそうなパターンじゃないっすか!!」

「いや、まぁ…」

たしかにありそう。うん。だが

「…わんちゃんだよ？」

「相手が誰であろうとそういうシチュエーションは
すごいっす…」

一人でうんうんとうなづきながら勝手に理解している鉄虎くん

「…」

いやあのときドキドキはしちゃったけど

でもなぁ…

「やっぱり大将のほうがよかったっすか？」

「っ…!!」

一気に顔が紅潮するのがわかった

唐突すぎる質問に動揺が隠しきれず

「あっ！」

バシャン

「…」

水筒のお茶をこぼしてしまった

「…鉄虎くん」

「す、すいませんっす！」

慌てて懐からハンカチを取り出そうとしている

「いや、いいよ…」

自分で拭くから…と付け足した後

「濡れてるぞこぼしたのか」

頭上で声がするなと思って上を向いたら

「…き、鬼龍先輩ッ！！」

噂をしたらなんとやらであろうか

「ま、まさに少女漫画みたいな展開っす!!」

と鉄虎くんが大きな声で叫んでしまったところは
隠せるわけがなかった