私と"元"仲間の上では星が煌めいている。【kz】

twenty-nine ページ29

あたし、ツバサが好きだった。




でも、どんなに頑張ってもツバサが見せてくれるのは、




『皆に向ける笑顔』




だった。




どうやっても特別になれなくて、いつも憂鬱で、、、




そんな中で、あたし見ちゃったんだ。




ツバサが立花の方を愛しそうに見つめていたのを。




イラッてきたよ、ものすごく。




それにね、私、ツバサと同じ塾に入ったんだけど、




ツバサっていつも昼休みになると教室を慌てたように飛び出すの。




急いでるんだけど、その顔はとても嬉しそうでね。




いつも疑問に思ってた。




だからね、悪いとは思ってたんだけど着いてったんだ。




着いたのは、まさかの秀明。




ライバル塾にいたものだから、ビックリした。




ツバサが駆け込んでいったのはね、カフェテリアだったの。




『遅れてごめん！』




さっきより、足音が軽快になったのが分かった。




覗くと、そこには秀明のエリート達、しかもkzの男の子達が勢揃い。




忍もいたの。




そのなかに女子が１人いた。




それが、、、立花だったの。

thirty→←twenty-eight

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す