twenty-seven ページ32
いやっ、やめてやめてやめて!
その声も、呼び名も聞きたくないっ!
振り返ると、そこにはやっぱりkzの皆がいた。
「アーヤ、、だよ、ね、、、?」
落ち着いて、私。
平然を装って。
あくまで冷静に。
「うん、そう。久しぶり。」
貼り付けたような微笑みを向ける。
やはり皆動揺しているようで、フリーズしてる。
すると若武が、
「あの、、、アーヤ、、あの時は、、ほ、ほんとに、、、ご「五月蝿いっ!」、、、え」
しまった。
やっちゃったよ、、
「ごめんね。もうこれ以上言わないで?あと、これ。」
私は震える手を隠すように、リュックの中に入れた。
そこから、事件ノートを出して差し出した。
「はい。私が間違えて持っていっちゃって。」
お守りのように持っていたから、手渡すのが少し寂しいけど、もうこれ以上思い出にすがってちゃいけない。
でも、若武は受け取ろうとしない。
「アーヤ、、俺はアーヤの、、退団届け受理してねーから。」
「知らないよ、そんなの。私はやめたもの。はいっ」
最後は押し付ける形になったけど、渡した。
カフェテリアを飛び出し、秀明を出た。
「もう、無理だよ、、、」
あーあ、泣いちゃった。
「やめてよ、苦しめないでよ、、、」
やっぱり秀明には通わない。
やだよ、これを毎日なんて。
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作者名:流雲 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki
作成日時:2019年10月20日 21時