休校中で暇になった人へ送るお話【kz】

・ ページ32

頑張れ、と励ましてくれた黒木くんにお礼を言って電話を切ると罪悪感が沸々と出てくる。


　黒木くんは私のために励ましてくれてるし、軽い思いで待て、なんて言ってるわけないのに何を疑っていたんだろう。


　ダメだよね、仲間なのに信じなくっちゃ。


「よし、忍を信じて仕事しよう！」


　自分が就いた仕事だってあるんだ。恋愛だけを真剣になっちゃいけない。


　忍のように、私も自分のことに一生懸命になってみよう。




〜１ヶ月後〜


「皆、何て言うかな」


「俺、殺されるかもしんない」


「それはないよ、大丈夫」


　私の隣でエスコートをするように手を引いてくれているのは、忍！


　あれから黒木くんの言うとおり、待ってみた。そしたら、そしたらね！


　忍から、久しぶりに食事のお誘いが来て、、、




プロポーズ、されちゃいました！




　今日は、若武に頼んで集合をかけてもらい報告をする為に２人で飲食店へ。


　着くと、もう皆が仕切られた座敷の部屋にいた。


「お、来たか。」


「今日はお前らからの集合だもんな」


「なんかあったの？」


　私達がまだ席に着いてもないのに、質問攻め。


　席につくと、ソワソワした皆がこっちに身を乗り出してくる。


　忍と顔を見合わせて、頷いた。


「俺ら、結婚するよ。」



もう一度顔を見合わせて、微笑んだ。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す