太陽の君と月の私。【kz】

プロローグ 美門翼side ページ2

図書館で、風に髪を靡かせながら本を読む彼女。




その唇は微かに上向きで、きっと天然な彼女が無意識でしてしまっているのだろうと思う。




俺が１番好きな彼女の顔は、本を読んでいるとき。




自分のなかで想像を広げているのか、微笑むような顔で眺めている。




ページをめくるごとに、表情がコロコロ変わる。




そんな彼女を見つめながら過ごす昼休みが、




本当に好き。




でも彼女は引っ込み思案で、




誰かと一緒にいないと危なっかしくてこっちが不安になる。




その役目は俺がしたいんだけどね。




でも、誰かと一緒なら、、、




とても輝ける人。




才能に満ち溢れた人なんだ。





まるで、、、太陽の光を反射させて光る月のような。

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