sixty-seven ページ17
また、あの日のように、
空を見上げてしまった。
真上を向いて、涙が乾くまで耐える。
流すもんか。
決めたんだから。
思わず見上げた空は、夕空と夜空が入り交じったような、
不思議な空だった。
涙、止まったかな。
そう思って、目的も見つからないまま私は走り出した。
スカートが捲れるのも、
ローファーが水溜まりで汚れるのも、
前髪が風に靡きおでこ全開になるのも、
髪がぐちゃぐちゃになるのも、
肩にかけたバッグがずり下がるのも、
何もかも忘れて、おもいっきり。
何となく、ついた場所は誰もいないこの前の公園で、
やっと1人になれるな。
って、安心した。
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こはく - 今まで読んできた作品の何で一番感動しました!素敵な作品を書いてくれてありがとうございました。 (11月19日 21時) (レス) @page41 id: da4a51b810 (このIDを非表示/違反報告)
Mirei - とても感動しました!!これからも頑張ってください!! (2022年8月19日 12時) (レス) @page41 id: 07e04a7ecd (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - こんなに素敵なお話を書いてくださり本当にありがとうございます!!泣きました!これからも色々なお話よろしくお願いします! (2022年1月12日 19時) (レス) @page41 id: be87187744 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を見てとっても感動しました (2021年6月20日 0時) (レス) id: f67671a5a5 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 月海さん» 懐かしすぎて…((何度読み返しても泣くよね← (2020年12月15日 15時) (レス) id: eb71493e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月海 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki
作成日時:2020年2月19日 19時