fifty-three ページ3
「えっ、何それ。
ゆりあ、知らないよぉ〜?」
胸の前で手を合わせ、上目遣いでこっちを見ている。
どれだけ頑張ったって、若武は若武だ。
怒りは頂点に達している。
いや、もう超えているかもしれない。
「証拠はあがってるんだぜ?
それでも、言い張る?」
うっ、と宮本の態度が変わる。
「なっ、、、何、で、、、っ!」
「kzを抜けてまで立花を信じようとした、美門と黒木を少し信じて調査をしたんだ。
したら、立花、、、いや、アーヤが受けていたいじめが発覚したんだ。
どうだ、まだやってねぇって言い張るか?」
段々、口調が荒くなっていくのが分かる。
若武に問い詰められて、とうとう諦めたのか
彼女たちの、、、いや宮本ゆりあの、表情が変わった。
アヒル唇で上目遣い。
ぶりっ子全開の彼女が、表情を失くした。
上向きだった唇は下がり、
ぱっちりと大きく開けていた瞳は力を失くし、
張っていた頬は一気にたるんだような気がする。
「何でアイツなのか、分かんなかったんだもん。」
いつもの甲高く、甘ったるい声ではなく、
低く、疲れきったような声で話し出した。
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こはく - 今まで読んできた作品の何で一番感動しました!素敵な作品を書いてくれてありがとうございました。 (11月19日 21時) (レス) @page41 id: da4a51b810 (このIDを非表示/違反報告)
Mirei - とても感動しました!!これからも頑張ってください!! (2022年8月19日 12時) (レス) @page41 id: 07e04a7ecd (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - こんなに素敵なお話を書いてくださり本当にありがとうございます!!泣きました!これからも色々なお話よろしくお願いします! (2022年1月12日 19時) (レス) @page41 id: be87187744 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を見てとっても感動しました (2021年6月20日 0時) (レス) id: f67671a5a5 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 月海さん» 懐かしすぎて…((何度読み返しても泣くよね← (2020年12月15日 15時) (レス) id: eb71493e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月海 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki
作成日時:2020年2月19日 19時