いつか、君が振り向いてくれたら【赤司征十郎】 (ページ29)

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#27. ページ29

『な、なんで…』

灰「あー？んだよ」

ひぃぃいｯ

睨まれた。

なんで、しか言ってないのに。

灰「俺もバスケ部だから、よろしくな。まぁーどうせサボり通すから関係ねぇけどな」

『さ、参加したらどうですか？今、軍分けテスト中だと思うので…せめて今日だけでも…！』

灰「いやーやっても何もご褒美とか無ェじゃん？だからやる必要ねぇっつーの。それか…」

そう言いながら顔を近づけてくる。

私と灰崎くんの間は5センチもない。

灰「俺が一軍に入れたら、お前からご褒美、くれね？」

『ご褒美、とは…？』

灰「こうやって＿＿＿

顔がどんどん近づいてくる。

．

反射的に目を瞑る。

．

．

でｯ？！」

目を開くと頭を抱えてうずくまっている灰崎くんと

手を握りしめているにじむー先輩。

あと、

私の口を押さえている赤司くんがいた。