いつか、君が振り向いてくれたら【赤司征十郎】 (ページ23)

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#21. ページ23

『ごちそうさまでした。よしっ…』

2人の家でご飯を食べ、制服に着替えに着替えるために自分の家に戻る。

ただそれだけの動作が出来ない。

黄「Aっち？どうしたッスか？」

『黄瀬くんたちと離れ、たくないです。家帰ったら誰もいない、って考えると怖くて…』

青「そーいやさ、聞いてなかったけどお前ん家、何かあったんか？」

黄「青峰っち！！」

やっぱり話さなきゃだよね。

じゃあ、

『私なんかだけが生き残っちゃって…大好きだったのに…助けられなくて…っ…』

*

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あれは、約一年前。

帝光中学校の入学が決まり、家族３人でお祝いに、と某ネズミーランドへ遊びに行った帰り。

高速道路の道をフラフラと移動している車が1台、バックミラー越しに見えた。

お父さんが危ないなぁ、と呟きながらサービスエリアに入ろうとする。

突然、全ての音が消え、気づいた時には病院のベッドの上だった。

周りを見てみると私を見て嬉しそうにしている看護師2人と医師が1人。

だけど、突然何かを思い出したのか3人とも深刻そうな顔をした。

医「千原Aさん、ですよね」

『は、はい……あのっ！お父さんとお母さんは？！！』

．

．

．

「Aさんのお父様、お母様はお亡くなりになられました。」