いつか、君が振り向いてくれたら【赤司征十郎】 (ページ22)

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#20. ページ22

貴方side

朝、程よさそうなトーストの香りとココアの匂いに目を覚ます。

『あ、れ…？』

目には涙のあと。

夢で泣いてたのかな…？

てか、家具変えたっけな…

ちょっとした違和感を感じながらなんとなくリビングに行く。

黄「あ、Aっちおはようッス！！いい夢見れ…てなさそうッスね…」

『黄瀬くん？あれ、私…』

キッチンには黄瀬くん。

リビングのソファには青峰くん。

…あれ？

青「覚えてねーのか？昨日黄瀬の膝で寝ちまったから俺らん家に連れてきたんだよ」

黄瀬くんの膝の上で寝ちゃったなんて…

後で謝らなきゃだな

『そうなんですか…てか、学校！！！今何時ですか？！』

黄「まだ5:45くらいだから全然大丈夫ッスよ？朝ごはん、食べて下さいッス！！」

『え、いいんですか？』

青「甘えたいっつったのは何処のどいつだ」

『っ…わ、私です、けど…』

青「なら黙って甘えろ」

『は、はい！』

もう誰も帰ってこない家に居るよりはここの方が落ち着く。

青峰くんの遠慮のない優しさと黄瀬くんの下心無さそうな優しさ。

私には、凄く勿体ないなぁ…