奇人にはもう一人奇人がいた【あんスタ】

39:女王様 ページ41

〜駆side〜

「うわっ！返信来たっ！！」

「え、まじ？」


バイトが同じで1つ年上のAさんにメールを送るかどうか迷っていたら恋が"当たってくだけろっ！"とか言うから送ってみた……

そしたら、返信が来た……！


A元気だよ


まぁ、そうくるよね……


元気ですかって、送ったんだし……


「"今度、デートしませんか？"って送ったらどーよ？」

「そんなことできませんよっ！！」


バイトがかぶったら話すがそれ以外は全くというほど話さないし

今回がはじめてなのだ


「なんて、打とう……っ！」


スマホを前に悩んでいるとガチャッ！とドアがあいた


「何してるんだ？」

「あ、始さん！春さん！お帰りなさい！！」


仕事だった2人が帰って来た


「共有ルームにいないと思ったら、グラビの方にいたんだな」

「海さん、隼さん、お帰りなさい！」

「何をしてたんだい？」


集まっていることに疑問を持ったのか聞いてきた


「駆が、好きな子にどうメールしようか悩んでるんですよ」


ニヤニヤしながら言う恋にムッとするが、事実だから言い返せない


そう、師走駆はAさんのことが好きなのだ


もちろん、恋愛感情で



「…恋愛をするなとは言わないが、俺たちはアイドルだ。それを忘れるなよ？」

「はいっ！もちろんですっ！というか、相手もアイドルなんですけど……」


前に少しだけ話してくれたことがあった

自分もアイドルだって


「へぇ、アイドルなんだ。その子の名前は？」

「黒宮Aですっ！」

「「「黒宮Aっ！！！？？」」」


名前を言うと、そこにいた全員が御道路いか顔になった


「人気アイドルじゃんか！！」

「なんで、それを教えてくれなかったんですかっ！駆さんっ！？」

「でも、最近活動してないよな…」


そう言うと、シーンとなった


「それなら、メールしてみたら…？」


涙の言葉に一斉にこっちを向いた


「そうだな！メールしてみよぅ！！」

「いやいや、メールするの俺なんですけどっ！？」

「いいから、はやくっ！！」


俺の周りをグラビとプロセラに囲まれ打つ以外の選択肢がなくなった…


駆最近、活動してないみたいですけど、どうかしたんですか?

Aどうって?ケガとか?それはない

駆じゃぁ、どうして?

A機会があったら、やる


「「「おおっ！！」」」


そのメールを見た瞬間嬉しそうな声があがった

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