奇人にはもう一人奇人がいた【あんスタ】

24:女王様 ページ26

〜No side〜


生徒会室に英智と真緒、桃季、そして、転校生がいた


「それで、何か用かな？」


英智が転校生に聞くと転校生が口を開いた


「私以外のもう1人の女子生徒についてです」

「……それがどうかしたのかい？」


転校生が言った瞬間英智の目付きが鋭くなった


「なんで、彼女は私を避けるんですか……」

「さぁ……」

「名前は何て言うんですか……」

「さぁ……」

「学年は……？」

「さぁ……」


名前も学年も知ってる2人は何故言わないのか疑問に思ったが自分達も言わないことにした


「どうして、何も教えてくれないんですか！？」


耐えきれなくなった転校生が叫んだ


「教えてどうするんだい？彼女に何かする気かい？」

「……仲良くなりたいです」

「そう言った子が前にいたよ。僕たちはそれで最悪の悲劇を呼んでしまったんだ」


英智の顔は悲しそうでどこか憎しみのこもった顔だった

転校生はそれを見て何も言えなくなった


しばらく2人が見つめあっていると、ガチャッ！と生徒会室の扉があいた


「英智、話はつけたのか？」

「ふふふ。それがなかなか引かなくてね」

「そうか…」


転校生の方を向き少し睨み付けながら言った


「あいつには関わるな」


2人から言われ転校生は黙り、生徒会室を去っていった


真緒は追いかけようとしたが、英智に名前を喚ばれ行けなかった

真緒も桃季もどうしてそこまでするのだろうと疑問に思っていた

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