奇人にはもう一人奇人がいた【あんスタ】

1:女王様 ページ3

噴水でぷかぷかしてる水色髪のシルエット

いつもとは違いチラチラと校門ばかりを見ている


「どうした？誰かいるのか？」

「あ、ちあき〜♪」


校門に誰かいるのかと思い見るが特に誰かがいるわけではなかった


「いえ、だれもいませんよ…」

「じゃあ、どうして？」


同じユニットの1年に理由を聞かれたが、ただ笑うだけだった


「流星ブルー、そろそろ練習を開始したいんだが」

「わかりました〜♪」


そう言って噴水から出た

近くにいた南雲鉄虎がタオルを渡した

ありがたくもらいタオルで拭いていると＿＿


「ん？校門のところに女性がいるでごさるよ？」

「ホントだ。でも、制服ここのだよね？」


その声に動きが止まった

女性、ここの制服＿＿


それだけで、思い出させるのは彼女だった


"彼女であって欲しい"


ゆっくり校門の方へ向けると、こっちに歩いてくる女性


それは、奏汰のよく知る人で＿＿


とっても会いたかった人でもあった




女性は奏汰の前まで来ると足を止めた

そして、じっと奏汰を見た



「あぁっ！もえ ッ♪」



奏汰はうれしくなり、自分が濡れていることを忘れ彼女に抱きついた


「奏汰ッ！濡れてるからッ！せっかくの制服が濡れるからッ！」


バタバタと暴れても、男女の差のせいなのだろう全く抜けない


「ったく…」


彼女は諦め、奏汰の背中へと手を回した


「もえ 、よかったです。またきてくれて」

「そりゃくるよ。うるさいんだもん…」


それがなんのことを表しているのかは奏汰は分かりきっていた


「すいません…♪」


謝ることよりも来てくれて嬉しいの方が勝っていたため笑顔になっていた

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